北方領土をのぞく日本の最北端・宗谷岬。その背後(南側)に広がる大丘陵地帯が宗谷丘陵です。
どうしてここが「大陸的」なのかといえば、波状丘陵だから。
波状丘陵とは、周氷河時代(氷河期の周辺の時代)に、大地が溶けたり凍結したりを繰り返して生まれた「波打つ丘」のこと。
富良野や美瑛が有名な波状丘陵ですが、北海道のかなりの部分はこの波状丘陵に覆われています。
では、なぜ、宗谷丘陵が「もっとも大陸的」(あくまで取材班の判断ですが)なのでしょうか?
それは、宗谷丘陵が「原生的」だから。富良野や美瑛の丘は農地改良が進んでいますが、宗谷丘陵は牧場に利用される他は、原生林。まさに往古の地形がそのまま残されているのです。
丘の上には日本最北端の宗谷岬牧場が広がっています。その広さたるや、1580haという広大なもの。あまりに広大すぎて牛を探すのも大変です。
あまり知られていませんが、「宗谷丘陵の周氷河地形」として北海道遺産にも認定されています。
北海道をドライブというと、旭川動物園とか、定番の「名所めぐり」になりがちで、「もっと北海道的なところをドライブしたい」という話をよく耳にします。
そんな人にはぜひおすすめが、この宗谷丘陵です。丘の上を走る北海道道889号上猿払清浜線もあり、道道を走れば、丘の上に建つ57基の風車(宗谷岬ウィンドファーム)も圧巻です。
オホーツク海が寒流のためもあって真夏でも涼しい宗谷岬ですが、丘の上を流れる風は、寒いくらいです。
車のクーラーも不要でしょう。
全国を取材するスタッフが、この夏イチオシのスポット、宗谷丘陵へ、ぜひ。
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