2012年12月22日
横浜・野毛をハシゴする その5 横浜みなとみらい万葉倶楽部・野毛末広・小半・ホッピー仙人
横浜みなとみらい万葉倶楽部の屋上にある「展望足湯庭園」。ベイブリッジや新港ふ頭、ぷかり桟橋、よこはまコスモワールドの大観覧車などが一望のもと。万葉倶楽部は24時間営業なので、ここからみなとみらいの夜景観賞も可能
さんざん横浜の下町を歩いてちょい疲れ気味ということで、新港ふ頭にある「横浜みなとみらい万葉倶楽部」へ。熱海、湯河原から温泉を大型タンクで毎日運んでいる日帰り入浴施設ですが、注目は、みなとみらいから対岸の景色をほぼ360度、ぐるりと一望する屋上の展望足湯。ビルの9階部分に位置し、よこはまコスモワールドの大観覧車「コスモクロック21」が同じ目線で迫り来る大迫力です。男女別大浴場はもちろん、岩盤浴やレストラン、みやげ処もあり、宿泊も可能。新港・みなとみらい地区を堪能するなら、ここを基地にするのもひとつの手。
さて、野毛のハシゴの仕上げとして、まずは焼き鳥の末広に入店。ここは前日の開店前に、えらい行列を目撃したのです。そんなに行列するほどの店ならトライしたいと。開店直後でしたが、ほぼ満席。野毛の焼き鳥屋、おそるべし。お通しのキャベツ漬けは爪楊枝で食べる、注文は2本ずつするなど、独自ルールがあるようですが、モツとレバはおいしかった! 野毛名物のニンニクみそもしっかりあって、無駄口なしの職人気質な店という雰囲気。根強いファンがいるのも納得です。
「野毛末広」は行列必死の焼き鳥専門店(左上)「季節料理 小半」の皮はぎ刺身肝付(右上)「小半」のカキ酢(左下)といわしだんごスープ(右下)
お次は、魚! 末広の斜め向かいにある「天然活魚料理 鷹一」へ。が、満員で玉砕。じゃあということで、野毛くじら横丁にある「季節料理 小半(こなから)」。ここは「しこさし」(カタクチイワシの刺身)が名物というので、いの一番に頼もうとしたら、本日はないと。代わりに皮はぎを頼みましたが、肝が新鮮で旨かったです。あと、いわしの団子スープも。いわし団子は串焼きも可能で、それもおいしそうだったなぁ。
お腹も落ち着いたし、やっぱり締めは都橋だ! と、昨日入れなかった都橋商店街の2階にある、ホッピー専門店「ホッピー仙人」へ。中階段をトントンと上がって扉を開けたら、うわっ、満席!! と、一瞬ひるむも「立ち飲みでよかったら」と、店主の仙人が声をかけてくれました。そ、そうですか? ではお言葉に甘えて、中へ。うーん、3坪ほどしかない店内がぎゅうぎゅう!! そして次々に人が押し寄せる!!
桜木町駅前のクロスゲートから見たみなとみらいの夜景。横浜再発見の旅も終了
「どうせなら、今日はこの店に何人入れるか、最高記録を作っちゃおうか! 」などと、常連さんが軽口を言い合い、今も現役サラリーマンである仙人が、ホッピー作りにはまってゆく過程を描いたマンガを回覧したりと、店内が楽しい空気に包まれます。で、「みんな、行き渡ったかな? じゃあ、カンパーイ!」と全員で乾杯。これ、この店の儀式のようです。見知らぬ人達とグラスを鳴らし合い、一気に距離が縮まるのです。うわ、楽しすぎるし、ホント、ホッピー旨い。「究極のホッピー」の看板に偽りなしです。たった1杯で幸せな気分になれるから不思議。仙人の人柄と、常連さんたちの作り出すムードが、きっと柔らかいからでしょうね。
コスコト?で見つけたという特製の焼酎用サーバーから、まずは金宮焼酎が注がれます。そして目の前で高々とホッピーが注がれるのですが、仙人の目は真剣そのもの。必ずグラスの星印まで焼酎を入れ、誤魔化しようがない作り方です。「仙人こだわりの究極ホッピー」500円には、白と黒があり(白と黒が比重差で2層になるリアルハーフ700円も可能)、どちらも美味。びっくりするほどきめ細やかで、喉ごしがいいのです。なんでやろ。と小さくつぶやいたら、「愛情!」って切り返されて、ドッと笑いが。ほんわかするなぁ。
結局、仙人が一見さんに気を遣って(そうとは感じさせないように)、まんべんなく話しかけてくれて、終いには常連さんと新規客の垣根もなくなって、店内が渾然一体となる。なんだなんだ、この一体感は。この楽しい空気感が、また来たいと思わせるんですね、きっと。ホッピーの旨さもさることながら、仙人と明るいこの店の空気に触れたいと、リピートしてしまうんだろうなぁ。だって、店を出てからも幸福感の余韻たっぷりだもの。ここだけでなく、野毛にはそういう店が多いから、すごい。
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posted by シマウマ-クラブ at 17:24| 横浜のおすすめ