2013年01月28日
節分は「成田山新勝寺」へ! その2 門前町を散策
成田山新勝寺の門前町
節分会の参加後は、せっかくですから門前町も散策してみましょう。江戸時代、江戸庶民に「旅したい場所」のアンケートをとれば、間違いなく上位になったのが、成田山新勝寺だといいます。伊勢参り、江の島・大山詣など参詣にかこつけて旅に出るのは常道ですが、成田はどちらかといえば憧れの地。
当時、今のテレビのような影響力とエンターテインメント性をもった歌舞伎。そのスターだった市川團十郎が、成田山新勝寺を尊崇し、演目にも成田不動の霊験にまつわるものを加えたので、大店の主人は、芸者を連れて成田山へお大尽ということがしばしばだったとか。
成田山門前町で店を構える川豊本店。うなぎを焼く香ばしい香りが食欲をそそる
成田山の参道には、今も江戸時代の繁栄を偲ぶレトロな門前町が残され、活気も充分です。なかでも新勝寺仁王門へと続く表参道(成田街道)は、江戸時代の信仰の道で、また参勤交代における房総の諸大名の往還路でもありました。石畳の参道沿いには、1768(明和5)年創業の旅館「若松本店」、江戸中期創業で現存する建物(昭和10年築・木造3階建て望楼付)が登録有形文化財の 「大野屋旅館」(食事が可能で旅館は休業中)などの老舗旅館、1798(寛政10)年に旅籠として創業したうなぎの「駿河屋」、明治43年創業のうなぎの 「川豊本店」など、うなぎ屋が軒を並べています。
老舗のみやげ物店も多く、明治32年の栗蒸し羊羹の「米屋」や江戸中期に旅籠として創業した鉄砲漬の「川村佐平治商店」、1845(弘化2)年創業の「後藤だんご屋」、蔵造りの漢方薬局で成田山一粒丸・血留め切りきずの薬の製造元でもある「一粒丸三橋薬局」など、食事やみやげ選びにもこと欠かきません。
一粒丸三橋薬局で江戸時代から続く「成田山血止め切り傷の薬」
posted by シマウマ-クラブ at 09:00| 千葉のおすすめ