2013年02月22日

沖縄・本部半島巡り(1) ヒンプンガジュマル・名護市庁舎・山原そば

沖縄の本部半島も、那覇からのアクセスに関していえば利便性が高いとは言い難いのですが、それでも琉球統一前の三山時代(南山、中山、北山の3勢力で分割領有した時代)、北部を領有した北山王の拠点となった今帰仁城跡(なきじんじょうあと)は、王府・首里城に次ぐ規模のグスク(城郭)として、世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」にも登録されており、有名です。

しかし、グスク関連やビーチ巡りだけでなく、ここでは本部半島の付け根にあたる名護を拠点に、ぐるりと半島を巡るドライブプランをご紹介。ややてんこ盛り感が否めませんが、2日に分けて回るのが得策かと思います。

ヒンプンガジュマル.jpg


まずは名護のお膝元で樹高は19m、幹周りは10mにもおよぶ「ヒンプンガジュマル」を見物。これは道のド真ん中に立つガジュマルの大木で、樹齢は240年とも300年ともいわれるもの。ヒンプンとは屏風のことで、沖縄ではガジュマルの木を生け垣に見立て、風除けや悪霊が入るのを防ぐ屋敷林として用いるとか。それが市街入口に立ち、まさにご神木的存在にもなっているのが、このヒンプンガジュマルです。

すぐ近くにはオリオンビールの製造工場「オリオンハッピーパーク」もあり、工場見学が可能で、かつ試飲にはソフトドリンクの用意もありますが、ドライバーにはあまりに酷というもの。運転の必要がない時に訪れましょう。

名護市庁舎.jpg


次に建物好きであれば、名護市庁舎にも立ち寄りを。市庁舎としてはかなり不思議な外観なのですが、日本建築学会賞を受賞し、建築界ではその名が知られた公共建築(設計は象設計集団)。単なる庁舎建築というより、そこにある空間全体を地域の住民が集う祭りの場「アサギ広場」として捉え、そこにテラスとしての市庁舎がある、というものです。コンクリート造のテラスが爽快な風の通り道となり、そこに配された緑や深いルーバーが、遮熱効果を生み出しています。

外から眺めると、開口部の広さが尋常ではなく、建物の周囲をほとんどがテラスが占めているかのよう。実質的に稼働する部屋の面積は相当狭いのでは? と思ってしまうほどです。しかしその贅沢な空間デザインは、まるで異国の神殿を思わせ、一見の価値ありです。

山原そば.jpg


ここから半島の内陸部へと進入。県道84号沿い、本部町伊豆味にある「山原そば」で昼食です。へ? と思うほどの外観ですが、このソーキそばが抜群に旨い。この味を求めて、開店前から行列です。土間と小上がりがある、いかにも食堂的雰囲気で味わうのがまたいいのですね。

豚のあばら肉(スペアリブ)がこれでもか! という感じで迫り来るボリューム満点のソーキそばは、豚骨とかつおがベースのスープで、しっかりとした味の肉に比べ、意外にあっさり。肉は本ソーキ使用なので、噛み応えがあります。豚の脂と柔らかめの肉がお好みの方は、三枚肉そばを、せっかくだから両方味わいたい! という方は、小サイズで両方注文という手もアリです。ただし、売り切れ次第閉店なので、訪問はお早めに!



posted by シマウマ-クラブ at 10:00| 沖縄のおすすめ