2013年02月24日

沖縄・本部半島巡り(3) 沖縄美ら海水族館・備瀬のフクギ並木・嵐山展望台

本部半島最大の観光スポットといえば、半島の北端・備瀬崎近くにある、「沖縄美ら海水族館」ですよね。

昭和50年開催の国際海洋博覧会跡地に造られた、国営沖縄記念公園・海洋博覧会地区のなかにあり、水族館のほかにも、熱帯植物が茂る熱帯ドリームセンター、17世紀から18世紀の沖縄を再現したおきなわ郷土村などがあり、見応え充分です。

しかしなんといってもはずせないのは、沖縄美ら海水族館。厚さ60cm、高さ8.2m、幅22.5mの巨大アクリルパネルで造られた大水槽に、全長8.5mものジンベイザメ、ナンヨウマンタなど、1万7000匹もの魚が悠々と泳ぐ姿は、映画館のワイドスクリーンよりもはるかに迫力があり、まさに息をのむ海の芸術といったところ。

沖縄美ら海水族館.jpg

係員による解説もあり、一日居ても飽きない沖縄美ら海水族館

この美ら海水族館からすぐそこにあるのが、「備瀬のフクギ並木」。公園北端のエメラルドビーチから北の備瀬崎に続く集落で、路地のそこここに素敵な並木道が見られます。

このフクギもガジュマルと同じく、屋敷林の一種。防風や日除けのために沿岸部に植えられ、碁盤の目のように区画された備瀬の集落全体が、このフクギ林に守られています。

並木道は何本もあり、伝統的な石垣や瓦屋根の木造家屋も残されているので、お気に入りの場所を見つけながら、ゆっくりと集落全体を散策するのがおすすめ。また西側の海岸線に向かうトンネルの並木を抜けると、目の前には透明度抜群の海が展開。

とくに集落北端に位置する備瀬崎は、沖に伊江島を望む絶好のビューポイント。水の透明度も抜群で、岸からでも魚影が見えるほどです。シュノーケリングに最適な入江もあり、地質的にも大変古いものなので化石観察や磯遊びにもおすすめです。

さらに、もし本部周辺に宿泊するのなら、ぜひ見て欲しいのが夕景。当地では東シナ海に沈む夕日を特別に「ゆうもどろ」と称しますが、茜色に染まる空と海、沖に浮かぶ島々という、最高にロマンチックな瞬間が待っています。

素朴な集落なので、駆け足の観光客向きではありませんが、のんびりと過ごすには実に風情があり、いいところです。

備瀬のフクギ並木.jpg

集落全体で2万本もあるという備瀬のフクギの並木。もっとも古いものでは、樹齢250年から300年とか。所要約20分で集落を一周できる水牛車も出ており、穏やかなフクギ並木をゆっくりと楽しむことも可能


この後、もちろん今帰仁城跡(なきじんじょうあと)にも寄るべきでしょうが、これはいちばん下のリンクを参照して頂くこととして、最後に「嵐山展望台」をご紹介。

キャッチフレーズは、「沖縄の瀬戸内」とも「沖縄の松島」とも呼ばれるのですが、内陸側から行くと、展望台にたどり着くまでは、延々と丘陵地の農道を行くので、一面広大なパイナップル畑が続き、本当にこの道で大丈夫? と不安に駆られるほど。

しかもたどり着いた先にある展望台もたいして高さがないので、さらに不安をあおります(^_^; で、2階に上がるとご覧のような眺め。ええ、まさに沖縄の瀬戸内です、松島です。なんなら「沖縄の九十九島」と呼んでもいいです。羽地(はねじ)内海と沖に浮かぶ島々が一望のもとで、まさに絶景なのです。

ちなみに嵐山のパイナップルは、地元でもその味の良さが評判。展望台1階の売店でもパイナップルが直売され、試食も可能です。露地もののパインの旬は、例年7月末から9月中旬で、最盛期には近くの畑でも直売されていますのでお試しを。

嵐山展望台.jpg

眼前にかつて塩作りが行なわれていたヤガンナ島、野鳥の楽園でもある屋我地(やがじ)島、遠くに古宇利(こうり)島、伊平屋(いへや)島などを望む嵐山展望台


posted by シマウマ-クラブ at 10:00| 沖縄のおすすめ