2013年03月01日
桃の花見とひなまつりの両立なら「えんざん桃源郷ひな飾りと桃の花まつり」
前回の記事でも書いたように、ひなまつりを旧暦で祝う土地でないと、なかなか「桃の節句=ひなまつり」という図式が成り立ちません。北陸・東北は旧暦で祝うところも多いのですが、それでは桃の開花が微妙に間に合わない。
しかし、それをみごとに両立させてくれるのが、「えんざん桃源郷ひな飾りと桃の花まつり」。2月11日(祝日)〜4月18日(木曜)までと、長期開催のイベントで、本来の桃の節句(旧暦の3月3日→2013年は4月12日)までカバー。JR中央本線塩山駅に近い重要文化財旧高野家住宅「甘草屋敷」をメインに、恵林寺境内にある「武田信玄公宝物館」、勝沼町の「宮光園」の3会場で、豪華絢爛なつるし飾りやひな壇を設置。甘草屋敷では期間中、毎週土曜10:00から15:00に、つるし飾りづくりの体験教室も実施され、親子で参加するのに最適。地元のみそおでんや特産品の販売も行なっています。
「えんざん桃源郷 ひな飾りと桃の花まつり」の主会場・甘草屋敷。江戸・明治・大正・昭和のひな人形を、塩山オリジナルのつるし飾りとともに展示
「えんざん桃源郷」の桃の見頃は、例年4月上旬〜中旬。4月上旬には、えんざん桃源郷にある慈雲寺のイトザクラも見頃となります。また塩山駅を起点とした9km(所要2時間30分)の散策路「一葉の里コース」が用意され、4月上旬〜中旬ならこのコースを歩くのが最適。2月〜3月なら塩山駅を起点に、甘草屋敷、向嶽寺、常泉寺、恵林寺・武田信玄公宝物館、放光寺、塩山ふれあいの森を巡る、11km(所要3時間15分)の散策路「信玄の里コース」を歩くのがおすすめです。
3月30日(土曜)には、「甘草屋敷のひな飾りと塩山北「まちなか」を散策」という、春のフットパス(小径歩き)も行なわれるので、こちらに参加して、専門のボランティアガイドから、地域の歴史・文化やひな飾りの説明を受けながら歩けば、より理解が深まるでしょう。
また近くには日本最大の桃畑、笛吹市の「みさか桃源郷」も控えており、4月1日(月曜)から21日(日曜)までは「桃の花まつり2013」も開催。こちらも見逃せません。笛吹川の扇状地に栽培される桃はその生産量日本一を誇り、御坂地区のみさか桃源郷公園を中心に、笛吹市一帯で美しい桃畑が見られます。ドライブするなら、高台を走るフルーツ街道沿いがおすすめのビューポイント。中央高速道路釈迦堂PAからも、桃畑を一望するのでぜひ立ち寄りを。
開花期には、一面に桃の花が咲き誇る「みさか桃源郷」。理想郷を表す「桃源郷」という言葉がまさにぴったりの場所(撮影:大石正英)
posted by シマウマ-クラブ at 13:26| 山梨のおすすめ