2013年04月12日

お花見情報(17) 長野・小諸城址懐古園&須坂市・臥竜公園と「信州須坂 花もだんごも蔵開き」

桜前線が北上する長野でも続々ソメイヨシノが開花。そこで今回は日本さくらの会による「日本さくら名所100選」にも選定された、小諸市の小諸城址懐古園と須坂市の臥竜公園をご紹介。

まずしなの鉄道小諸駅から徒3分の小諸城址懐古園。自然のままの11の丘と12の谷からなり、桜と老松の調和もみごとですが、これは大正15年、「日本の公園の父」とも呼ばれた造園家・本多静六の設計により植栽されたもの。園内ではソメイヨシノ、ヒガンザクラ、シダレザクラなど、約5種300本の桜を楽しむことができます。

なかでも全国的にも珍しいのが、小諸が発祥の地という「小諸八重紅枝垂(コモロヤエベニシダレ)」。明治13年に懐古園を所有していた士族会が植えたもので、現在は園内の馬場に3本を残すのみ。

八重の花弁と紫がかった濃い紅色の花が特徴で、例年見頃は4月下旬ですが、今年は4月12日(金曜)現在で咲き始め。ちなみに園内馬場のソメイヨシノは現在7分咲きで、このソメイヨシノが散り始めてから見頃を迎えるというのが、例年のならい。

2013年4月18日(木曜)から4月30日(火曜)には「小諸城址懐古園 桜まつり」も開催。期間中は日没から23:00までライトアップを行ない、夜桜見物も楽しめます(現地に確認したところ、実はライトアップとぼんぼりの点灯は急遽前倒しとなり、本日4月12日から開始)。各種イベントのほか、懐古神社例大祭が4月24日(水曜)・25日(木曜)に行なわれます。

懐古園の小諸八重紅枝垂.jpg

小諸八重紅枝垂(コモロヤエベニシダレ)。懐古園の桜は、種類の違いから咲く時期が少しずつずれ、比較的長い期間花を楽しむことができるのが魅力のひとつ


一方、須坂市の臥竜公園は、4月12日(金曜)現在、5分から7分咲きでまもなく見頃。こちらも「日本さくら名所100選」のひとつで、小諸懐古園と同じく、設計は林学博士の本多静六。須坂市立博物館に近い竜ヶ池の周辺には、150本のソメイヨシノが植栽。公園全体では800本の桜の木が植えられています。2013年4月10日(水曜)から4月28日(日曜)には、臥竜公園で「さくらまつり」も開催されます。

園内には須坂市動物園があり、アカカンガルーの名誉園長・故ハッチのファミリー、おしゃべり好きなキボウシインコのロビン、脱走ペンギン「トット」でおなじみのフンボルトペンギンなどを飼育。竜ヶ池の水面に映る夜桜のライトアップ(4月11日から満開期間中の18:00〜22:00)は幻想的で、希望日の3日前までに予約すれば「臥竜公園桜守りの会」による公園のガイドもあります(1グループ15名程度1000円/予約先:臥竜公園管理事務所 TEL026-245-1770)。

なお「臥竜公園の駐車場は、土・日曜は非常に混雑しますので、少し離れていますが市役所駐車場(無料)などをご利用ください」(観光協会)とのこと。

須坂市臥竜公園.jpg

コヒガンザクラ、カンザン、ヤエベニシダレザクラ、オオヤマザクラなど、こちらもさまざまな種類が咲き誇り、長く桜が楽しめる須坂市の臥竜公園。市内にはほかに、しだれ桜やエドヒガンザクラなど、見応えがある桜の名所が目白押し


また遠藤酒造場田中本家博物館では、4月19日(金曜)・20日(土曜)・21日(日曜)の9:30から16:00に『信州須坂 花もだんごも蔵開き』を開催。蔵開き開催中は長野電鉄須坂駅から会場(臥竜公園から徒歩1分の酒蔵)まで、無料シャトルバスが運行されます。

「渓流」の蔵元・遠藤酒造場では、蔵開き限定のしぼりたて生原酒の試飲や利き酒も可能で、自慢の地酒も1〜2割引で手に入ります。屋台では焼鳥、団子、おやき等のおつまみも販売。ほかにバナナのたたき売り、味噌や酒粕の詰め放題など、イベントも盛りだくさん。なお、遠藤酒造場のHPにあるクーポン付チラシをダウンロードして持参すれば、いろいろ割引きが受けられてお得です!!

蔵の町須坂を代表する豪商の館・田中本家博物館では、まず4月13日(土曜)・14日(日曜)に「開館記念感謝DAY」を実施。HPに掲載されたチラシの画像を印刷して持参すれば、この2日間に限り、1枚に付き5名まで入館が無料。また4月19日(金曜)・20日(土曜)・21日(日曜)には、『信州須坂 花もだんごも蔵開き』に伴い、通常は未公開の水車土蔵や味噌土蔵を開放、樹齢250余年のしだれ桜も観覧可能です。

さらに須坂で桜のハシゴという場合には、市内から少し離れた豊丘地区に、樹齢400年を越える延命地蔵堂のエドヒガン(アズマヒガンザクラ)もみもの。4月11日(木曜)現在でまだつぼみの状態ですが、もうすぐ開花で見頃は来週末の予想。4月21日(日曜)の11:00から13:00には、駐車場のある豊丘地域公民館周辺で「観桜会とひんのべまつり」も開催。すいとんに似た郷土料理のひんのべとおやきのセット(限定200食)が味わえます。

延命地蔵堂のエドヒガンは、須坂の中心部・田中本家博物館が面する国道406号(大笹街道)から南原町東交差点で左手(西方向)に分岐する、県道346号(五味池高原線)沿いの豊丘小学校向かいにあるので、同時期に実施される『信州須坂 花もだんごも蔵開き』とあわせて訪れると、楽しさ倍増のはず。




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posted by シマウマ-クラブ at 12:02| 長野のおすすめ