創業は、なんと室町時代の1487(長享1)年。秋田最古の蔵元として知られますが、その前身は廻船問屋。初代は泉州堺(泉佐野市あたり)の出身で、屋号は「和泉屋」。副業として酒造りを始めたのは2代目からで、「平沢」の「和泉屋」にかけたもの。酒造りは一貫して山廃仕込みで、仕込水には仁賀保家拝領の井戸に湧く、鳥海山の伏流水を使用。敷地内には文化11年築造の土蔵の扉も残り、風格を感じさせます。
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ほかにも大正時代の洋館・松野医院など、タダ者ではない雰囲気が随所に見られる街並みですが、本日最後のミッションである、ハタハタ寿司の店探しを。実は出がけに秋田に行くならハタハタ寿司を買ってきて、といわれまして(__;) 港町に行けばあるのかな程度の感じで出かけたら、漁港近くの直売所がやっていない! 困ったなあとウロウロして、やっと見つけたのがこの永田屋。
秋田県沿岸で獲れる深海魚のハタハタは、水温が下がる正月前になると、産卵のため沿岸の浅瀬に押し寄せるとか。周辺の町では昔からこれをしょっつる(魚醤) や干物、塩漬けなど、冬の保存食としてさまざまに利用。なかでも由利の海岸地方では、このハタハタを米や麹とともに仕込んで発酵させた、なれ鮨の一種「ハタハタ寿司」が名物。
江戸時代から食べられてきた伝統食で、とくに正月にはかかせない味。ご飯のお供にも、地酒にもよく合う一品。永田屋では日本海でとれたハタハタに、秋田産の米や麹、塩、海藻などを加えて漬け込んでいるとか。すべての工程を昔と変わらず手作りで行ない、化学調味料、防腐剤などは一切不使用のため、保存食といえども10日間程度と日もちしないのですが、冷凍なら1ヶ月は保存が可能。
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ちょっと多めかなぁと思ったのですが、思い切って買ってよかった。飛良泉・山廃純米の燗酒との相性もバッチリです。ちなみにすぐ近くには直営の魚屋兼食事処「キッチンさかなやさん」もあり、好みの鮮魚を店頭で選び、調理法も指定して味わえます。
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