途中にも道の両脇にピンクのハナミズキが植えられており、春のウキウキ気分が盛り上がります。道中めちゃ込みのイタリアンに目を付け、お昼はそこにしようと決めていたので、千曲川河川敷から来た道をわざわざ戻ったというわけ。ところが、我々の前でもうお終いとの宣告! ガビーン。まあ時間もギリギリだったから仕方ないか。
で、近くになんかでっかい建物があったぞということで入ったのが、りんご畑に囲まれた「豊野温泉 りんごの湯」。この温泉は弱アルカリ性の「美人の湯」で、毎月5の付く日に文字通り、りんごを浮かべた「りんご風呂」も楽しめるんですね。
でも今日は余裕がないので、ひとまず駐車場に車を入れ、「4月27日オープン」とでかでかと書かれた、1階の農産物直売所へ。ここは長野市豊野地区の近隣農家が、交代で店番を務めるという季節営業の店でとってものどか。その日の入荷もホワイトボードに書かれ、今の時期は山菜がシーズンなので、これを中心にみやげを物色。
りんご(ふじ、シナノゴールド)やこごみ、たらの芽などを購入し、満足していると、店番のお母さんたちが「ふるまいあるよー」と声をかけてくれました。究極にお腹が空いた状態だったので、その誘いに飛びつく2人(^_^; こごみのみそマヨ和えやチヂミのようなもの、りんごのCCレモン煮などがテーブルにダダーっと並んでおり、どれもこれも旨い。
とくにチヂミに似たものがおいしかったので作り方をお聞きしたら、「ここら辺では小麦粉にニラやのびろ(野草の一種、野蒜のこと)を入れるねえ」とのこと。そして、味噌がミソ。いや、ホントに。あらかじめ信州味噌を入れて焼くから、香ばしいのなんの。タレもいらないし、自宅でも簡単に作れる。これ、おすすめ。ニラせんべいとか薄焼きなどと呼ぶようですが、北信地方って山間部が多いから、意外に粉もの文化。おやきもそうだし。
それと、そばにいたおじいさんが「りんごがボケてるから」と、しきりにおっしゃる。??と思ったら、冬を越したりんごは多少ふがふがしている、という意味の方言。どうやら県外者の我々に、今の時期はりんごのシャリシャリとしたした食感が楽しめないけど、それでもいいか? と言いたかったらしい。だからCCレモン煮などにするとよい、とのこと。なるほどー。ジュース一本で他の調味料はいらず手軽。しかもきれいな黄色にもなるし、一石二鳥!
おふるまいも、ここで売っている材料をどう料理したら良いかの見本市みたいなものだったのか。醸し出される雰囲気もほのぼのとして、すっかりファンになっちゃった。また来よう!!
で、もう帰ろうかと思ったら、姉が運転しながらも目ざとく見つけた「ながのハム・コイズミデリカテッセン」へも寄り道。店に入ったら彼女が大好きな粗挽きソーセージやベーコンがずらりで、さっそく大量購入。
生肉もA5ランク和牛の各部位のブロックや地元のブランド豚などもあり、超本格派。しかもコロッケやカツなどのフライ類は、注文を受けてから揚げたてをその場で味わえる形式で、相当のこだわりやさんとみた。
「カマンベールチーズコロッケ」や「大人のカレーパン」などという、ネーミングにひかれながらも、帰りの時間を気にしてそわそわしだした姉に遠慮し、揚げてもらうのを断念。結局夕飯のおかずに和牛ハンバーグと国産牛すじの煮込みを買って無事帰還。まぁ、ノープランな割には充実した1日でした。
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