2013年05月24日

九州ミヤマキリシマ情報(7) 大分くじゅう連山・大船山&平治岳が見頃

大戸越から見た坊ガツル方面.jpg


標高1791mの中岳を筆頭に、1700m級の山並みが続く火山群がくじゅう連山。とくに高山植物が豊富な初夏には、多くの登山客が詰めかけますが、なかでも国指定天然記念物・ミヤマキリシマの群落が美しい標高1643mの平治岳は、5月下旬から6月中旬の開花期ともなると、登山道にはつづら折のように人波が続くほどの人気ぶり。

ちなみに2013年6月2日(日曜)が「くじゅう山開き」。前日の6月1日(土曜)には、国民宿舎久住高原荘で前夜祭を開催、6月2日(日曜)10:00からは、久住山山頂で安全祈願祭や干支入りペナントの配布などが行なわれます。

名水百選のひとつ・男池湧水からなど、登山ルートはいくつかありますが、比較的起伏が少なく初心者でも歩きやすいのは、やまなみハイウェイ長者原 (ちょうじゃばる)ビジターセンターを起点にしたコース。

やまなみハイウェイ長者原.jpg

雨ヶ池遊歩道から坊ガツル.jpg


ここから雨ヶ池越(あまがいけごえ)ルートには途中木道も整備。盆地のなかにキャンプ場がある坊ガツル湿原までは所要2時間、さらに大船山や黒岳との分岐にあたる「大戸越」までは所要1時間です。

大戸越周辺にはミヤマキリシマの大群落があり、記念撮影に絶好の場所。このミヤマキリシマが2013年5月23日(木曜)現在2分咲きで、今後の天候にもよりますが、見頃は来週末から6月上旬頃になるとの予想。

大戸越のミヤマキリシマ.jpg


花が目当ての初心者なら、ここで下山してもいいのですが、さらに30分ほどで頂上。大戸越と途中の平治岳南峰からは湿原盆地の坊ガツルと三俣山、硫黄山などが一望のもと。

大戸越のミヤマキリシマが終わりかけた頃、ちょうど山頂付近が見頃となります。ちなみに最短ルートは北麓の吉部駐車場を起点とするもので、所要2時間40分。

日帰りでも往復できますが、自由設営(無料)の坊ガツルキャンプ場やその南西稜に位置する山小屋、法華院温泉山荘(長者原・九重登山口から約2時間)に宿泊するのも手。

ただし法華院温泉山荘はくじゅう連山の拠点として名高く、シーズン中は満室のことが多いので早めの予約を。日帰り入浴も可能で、くじゅう連山を一望する九州最高所の秘湯につかるだけでも気分爽快です。

平治岳斜面から見た坊ガツル方面.jpg







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posted by シマウマ-クラブ at 11:14| 九州のおすすめ