黄金色の田んぼと磐梯山という絶景に満足し、急ぎ大内宿へ。本来ならば会津若松に寄りたいところではありますが、あと半日もない。
大内宿は、会津若松と日光今市を結ぶ、会津西街道(日光街道、南山通り、下野街道とも)32里=約132kmの宿場町。今も45戸の茅葺き民家が400mにわたって宿場町を形成し、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
大型駐車場に車を停め、メインストリートに出ると忽然と現れる茅葺きの家並み。道の両脇に水路も整えられています。あまりに整然とした姿はややテーマパーク的に感じられるものの、この街並みを保ち続けてこられた努力には敬意を表します。何しろ今では茅葺き屋根を維持するだけでも困難な時代ですから。
そんな世にも貴重な宿場町・大内宿のある下郷町は、そばの産地でもあり、地粉を使って打つそばが名物のひとつ。なかでも宿場入口で、ひときわ大きな茅葺き屋根が目を引くそば屋が、三澤屋。囲炉裏が切られた高い梁天井の古民家で「高遠(たかとお)そば」を提供しています。
しかし、会津なのに信州高遠とはこれいかに。もとは3代将軍徳川家光の異母弟、会津松平家初代の保科正之(ほしなまさゆき)が、高遠藩から転封した際に伝わったとされるそばつゆ文化で、そもそもは高遠の山間部で伝統的に食されていた、焼き味噌に辛み大根のおろし汁を加えて味わう「辛つゆ」がルーツとか。
会津ではしょうゆベースの麺つゆが一般的で、これに大根おろしをのせた「大根おろしそば」を俗に「高遠そば」と呼びますが、長ネギを丸ごと1本添え、これを箸代わりに、また薬味としてかじりながら味わうのが特徴で、「ネギそば」の別名も。
辛味が苦手という方は、けんちんそばもおすすめ。ほかに、岩魚や鮎の塩焼き、山菜の天ぷら(春限定)、「こづゆ」やにしんの山椒漬けなど、会津地方の郷土料理も味わえます。
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