現在、標高2156mの西穂高口駅展望台付近は散り始め、麓の新穂高温泉はまだ半ばほどの色づきながら、第2ロープウェイの標高1800m付近が見頃、またロープウェイ中間に位置する、標高1305mのしらかば平駅あたりは、週末から来週にかけてそろそろ見頃を迎えるもようです。
北アルプス・錫杖岳の紅葉
というわけで、現状では第1・第2ロープウェイ中継点(鍋平高原駅・しらかば平駅)にあたる、鍋平高原へGo!(ただし紅葉の時期、休日は有料の鍋平高原駐車場は満車になるので、次の移動も含めて早めの到着が得策)。
今年は気温の変化が一定せず、地元の人でも予測がつきにくいため、なかなか例年通りに紅葉が進まない状態。紅葉の進行具合によっては、あえてロープウェイには乗らず、鍋平高原のドレッキングに切り替えも可能です。
というのも、中間駅周辺には新穂高ビジターセンター「山楽館」(入場無料)や天然温泉露天風呂「神宝乃湯」(かみたからのゆ)、そば処にパン屋さんなど、施設が充実しているだけでなく、近くには穴場の展望地があるから。
それが「北アルプス展望園地」。地元では鍋平公園とも、鍋平ヘリポートとも呼ばれ、防災ヘリの拠点にもなっている園地。錫杖岳、笠ヶ岳、焼岳など、文字通り北アルプスの山並みが一望のもと。実はロープウェイの駐車場とは別に、比較的大型の鍋平園地駐車場のほか、登山者用の無料駐車場が整備されているのです(下の地図を参照)。
一帯には自然散策道も設けられており、ロープウェイに乗らずとも、ブナやミズナラの自然林のなか、紅葉ハイキングが楽しめます。
外ヶ谷の断崖をまたにかける紅葉の「北アルプス大橋」
そして帰路にぜひ立ち寄って欲しいのが、上の写真の場所。ここは、鍋平高原と中尾温泉を結ぶ道で、橋付近は笠ヶ岳連峰を眺望する大パノラマロード。かつて大崩落を起こしたという外ヶ谷(そでがたに)に架かる、全長150mの「北アルプス大橋」です。
70mはあるという谷が美しく染まる頃は、「紅葉橋」の別名にも納得の眺め。橋を通過した中尾高原も北アルプスの眺めがいいエリア。ここも源泉地帯で、角の園地には無料の足湯「足洗いの湯」があります。また麓に降りると、蒲田川沿いには有名な絶景混浴露天「新穂高の湯」(11月から翌4月下旬は休業)もあるので、鍋平園地散策後のひと休みに活用できます。
中尾高原にある「足洗いの湯」
ちなみに、2013年10月20日(日曜)から10月30日(水曜)の17:30〜22:00、「新穂高紅葉散策〜夜空を楽しむ会〜」が開催され、この一帯でライトアップが行なわれます。また新穂高ロープウェイでも、10月12日(土曜)から11月4日(月曜・祝日)は夕暮れにあわせて、30分の延長運転する「サンセットロープウェイ」を実施。どちらも実にロマンチックなので、宿泊するならぜひ。
さらに新穂高ロープウェイでは、10月20日(日曜)に鍋山高原自然散策路で専門家を招いてきのこ狩りを楽しむ「きのこの会」も行なわれる予定。こちらは参加費大人3000円、小人2100円(予約・問い合わせは、新穂高ビジターセンター「山楽館」TEL:0578-89-2254)。
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