現在紅葉は、上高地のシンボル・河童橋から明神池あたりが一部見頃を迎え、大正池周辺はまだ色づき始め。天候状況にもよりますが、黄葉は来週あたりから見頃となるもようです。そこでおすすめのプランは、沢渡(さわんど)からの路線バスは、終点の上高地バスターミナルまで乗車せずに、大正池で下車することからスタート。
大正池と冠雪の穂高連峰
「穂高を眺めるのなら、なるべく早い時間がいい」(大正池ホテルの話)ということで、沢渡の公共駐車場に車を入れてバスで上高地入りする場合にも、大正池でバスを下車。ここから上高地の中心、バスターミナル近くの河童橋までは「上高地自然研究路」でのんびり歩いて1時間。
河童橋から大正池を往復する人も多いのですが、それは時間的にも無駄なので、大正池で下車を。自然研究路の途中には、大正4年の焼岳の爆発で誕生した田代池もあります。田代池はその後土砂の流入で湿原化しており、湿原越しに穂高連峰を眺望する絶景のポイント。できれば午前中、早い時間に入山を。
湿原化した田代池
お次は、記念写真するのも時間待ちのことが多いという河童橋(下の写真)。それを避ける方法は、上高地に泊まるか、乗鞍高原あたりに宿を取り、朝イチにタクシーを飛ばすしかないのですが、左に西穂高岳、中央に奧穂高岳、右に前穂高岳、手前が岳沢というお馴染みの景観は、午前中、あるいは日没前後が見えやすい時間帯。日中はどうしても稜線がガスに包まれることが多くなります。
河童橋記念撮影の一等地
さらに、針葉樹林に囲まれ、湧水と伏流水から成り立つので、厳冬期でも凍ることがないという明神池へ。明神池までは梓川の右岸を河童橋・明神自然探勝路が延びているのでこれを利用し、河童橋から1時間ほどで明神池(下の写真)まで到達。
明神池には2つの池があり、こちらは一之池
明神池の入口に建つ嘉門次小屋(2013年は11月15日までの営業、冬期休業)は、明治13年に建てられた小屋。現在の建物も、大きな囲炉裏が切られ、往時の雰囲気を残しています。囲炉裏には火が入り、岩魚が焼かれています。小屋前のテラスで味わうこともできるので、ぜひご賞味を。
帰路は吊り橋の明神橋で梓川を渡り、林道のような整備された道を小梨平経由(下の写真)で河童橋に戻れば変化に富んだコースとなります。
小梨平周辺はカラマツの黄葉がみごと
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