2013年10月20日

上高地の河童橋、大正池の紅葉が見頃!

日本を代表する山岳リゾート、上高地。通年、マイカー規制が敷かれたせいもあり、河童橋で記念撮影をしただけであわただしく帰ってくる人も多くなりましたが、できれば宿泊して周辺散策を楽しみたいもの。

現在紅葉は、上高地のシンボル・河童橋から明神池あたりが一部見頃を迎え、大正池周辺はまだ色づき始め。天候状況にもよりますが、黄葉は来週あたりから見頃となるもようです。そこでおすすめのプランは、沢渡(さわんど)からの路線バスは、終点の上高地バスターミナルまで乗車せずに、大正池で下車することからスタート。

大正池と穂高連峰.jpg

大正池と冠雪の穂高連峰


「穂高を眺めるのなら、なるべく早い時間がいい」(大正池ホテルの話)ということで、沢渡の公共駐車場に車を入れてバスで上高地入りする場合にも、大正池でバスを下車。ここから上高地の中心、バスターミナル近くの河童橋までは「上高地自然研究路」でのんびり歩いて1時間。

河童橋から大正池を往復する人も多いのですが、それは時間的にも無駄なので、大正池で下車を。自然研究路の途中には、大正4年の焼岳の爆発で誕生した田代池もあります。田代池はその後土砂の流入で湿原化しており、湿原越しに穂高連峰を眺望する絶景のポイント。できれば午前中、早い時間に入山を。

湿原化した田代池.jpg

湿原化した田代池


お次は、記念写真するのも時間待ちのことが多いという河童橋(下の写真)。それを避ける方法は、上高地に泊まるか、乗鞍高原あたりに宿を取り、朝イチにタクシーを飛ばすしかないのですが、左に西穂高岳、中央に奧穂高岳、右に前穂高岳、手前が岳沢というお馴染みの景観は、午前中、あるいは日没前後が見えやすい時間帯。日中はどうしても稜線がガスに包まれることが多くなります。

河童橋と穂高連峰.jpg

河童橋記念撮影の一等地


さらに、針葉樹林に囲まれ、湧水と伏流水から成り立つので、厳冬期でも凍ることがないという明神池へ。明神池までは梓川の右岸を河童橋・明神自然探勝路が延びているのでこれを利用し、河童橋から1時間ほどで明神池(下の写真)まで到達。

明神池の紅葉.jpg

明神池には2つの池があり、こちらは一之池


明神池の入口に建つ嘉門次小屋(2013年は11月15日までの営業、冬期休業)は、明治13年に建てられた小屋。現在の建物も、大きな囲炉裏が切られ、往時の雰囲気を残しています。囲炉裏には火が入り、岩魚が焼かれています。小屋前のテラスで味わうこともできるので、ぜひご賞味を。

帰路は吊り橋の明神橋で梓川を渡り、林道のような整備された道を小梨平経由(下の写真)で河童橋に戻れば変化に富んだコースとなります。

小梨平の紅葉.jpg

小梨平周辺はカラマツの黄葉がみごと





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posted by シマウマ-クラブ at 09:00| 長野のおすすめ