2013年10月25日

大分くじゅう連山・三俣山の紅葉が見頃!

1700m級の火山群が連なる大分のくじゅう連山。主要登山口のひとつ、長者原(ちょうじゃばる)・タデ原湿原からすぐ目の前に現れるのが、三俣山(みまたやま)。一見三つ叉のようにも見えますが、実は5つの峰をもち、最高点は三角点がある本峰(標高1745m)。こちらも平治岳・大船山と並び、春のシャクナゲ、ミヤマキリシマやコケモモの群落で知られており、秋はドウダン、コミネカエデ、ナナカマドなどが色づく、紅葉の名所でもあります。※登山記はこちら

三俣山北峰から見た大鍋と平治岳大船山.jpg

三俣山・北峰から見た大鍋と平治岳、大船山方面


とくに紅葉の時期、火口壁の大鍋・小鍋の縁をぐるっと回るお鉢めぐりは、とても魅力的。ところがこのルート、意外にアップダウンが激しく、北峰から本峰にかけてはロープを伝う急登も何ヶ所かあり、なかなかに体力を要します。初心者の足にはかなりこたえるため、お鉢めぐりに関していえば、中級者ぐらいが対象のルートだと思われます。

しかし大船山・御池の紅葉でも既報の通り、今年のくじゅう連山は、紅葉の見頃に台風が直撃し、タイミングを逸する登山者も多い様子。常連さんの話では、例年三俣山の紅葉は、大船山の紅葉の少し後にピークを迎えるはずだが、今年は天候不順のため、もう今週あたりでいい頃合いとみてよいのではないか、とのこと。

三俣山小鍋から見た北峰.jpg

小鍋の縁から見上げる三俣山北峰の紅葉


登山ルートは、長者原または大曲登山口から、硫黄山道路〜諏蛾守越(すがもりごえ)〜三俣山・西峰を通るコースが一般的ですが、長者原〜雨ヶ池越(あまがいけごえ)〜坊ガツル〜三俣山・南峰への直登ルートもあります(この直登ルートは体力的に自信のない人は避けた方が無難)。

また大鍋・小鍋の縁を歩くお鉢めぐりのルートは、一部分岐がわかりにくい箇所があるので、地図などでの確認を怠りなく。泥場や岩場も多く、とくに雨後は急登の足場がかなり滑りやすくなるので注意を。

三俣山小鍋の縁部.jpg

三俣山・小鍋の縁を歩くとみごとな紅葉が見られる


長者原登山口から諏蛾守越までは所要1時間30分、諏蛾守越から三俣山・西峰まで所要30分。ここからさらに、本峰〜北峰〜大鍋・小鍋〜南峰とお鉢めぐりをする場合は、2時間30分ほど。昼食・休憩も含めると、健脚家は別ですが、山に慣れていない人は全行程で7時間前後はみておいた方がよいと思われます。

また坊ガツル湿原にあるキャンプ場、またはくじゅうの山並みに囲まれた法華院温泉山荘に泊まるなど、自分の体力に合わせて余裕をもった計画を。

なお長者原ビジターセンター周辺には大型駐車場がありますが、最短コースとなる大曲登山口の駐車場は、収容台数が少ないのでピーク時には早朝から満車になります。



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posted by シマウマ-クラブ at 19:47| 九州のおすすめ