2013年10月30日

広島・帝釈峡&神龍湖の紅葉が見頃!

三段峡とともに、広島県を代表する紅葉の名所が帝釈峡。そのみごとな紅葉は、ヤマモミジ、ヤマザクラ、コナラ、アベマキ、メグスリノキなどの落葉広葉樹が多いから。アベマキ、メグスリノキ群落は、峡谷一帯が石灰岩地帯という地質に由来しています。

大正13年に完成した発電用のダム湖・神龍湖から、上流の10kmを上帝釈、下流の6kmを下帝釈と呼びますが、峡谷が発達する下帝釈は、現在のところ安易に近づけない秘境地帯。紅葉探勝は、湖から上流の上帝釈が対象です。

まずは岩倉岩陰遺跡近くの帝釈第2駐車場に車を入れ、国の天然記念物・雄橋(おんばし)へ。カルスト台地を削った深い峡谷の谷底は、昼なお暗いほどですが、遊歩道も整備。駐車場から徒歩5分ほどの白雲洞(はくうんどう)は、石灰岩台地特有の鍾乳洞。奥行き200mで、洞内では鍾乳石、石筍、石炭紀のサンゴの化石などが観察できます。

ここから15分ほど歩くと、渓流の浸食で生まれた天然の洞門・雄橋。高さ40mの巨大な石灰岩の岩盤の下部が、長い年月をかけて貫通したもので、映画『TAJOMARU』(たじょうまる)で、主演の小栗旬が馬で洞門を駆け抜けるシーンを撮影したロケ地でもあります。

帝釈峡_雄橋.jpg

帝釈峡にある天然の洞門、雄橋


また上帝釈の帝釈第1駐車場近くにある永明寺(えいみょうじ)は、709(和銅2)年、行基開基という古刹。そこに帝釈天を祀ったのが地名の由来となっています。

さらに、ドライブで帝釈川ダムのダム湖である神龍湖へ。周囲24km、全長8kmの人造湖では、紅葉橋、神龍橋、桜橋と渡る散策プランが可能です。また紅葉橋を起点に、神龍湖めぐりの帝釈峡遊覧船も運航。所要40分の遊覧船で巡れば、車窓からは観賞できない屹立する岩峰を、湖上から目にできるというわけです。

ここから車で10分のところには、休暇村帝釈峡(雄橋探勝の起点である帝釈峡第2駐車場からは20分)もあり、現在秋のランチバイキングを実施中。神龍湖などをめぐるハイキングコースも設定されており、休暇村を起点として紅葉狩り、というのもおすすめです。

神龍湖桜橋の紅葉.jpg

神龍湖・桜橋の紅葉


気になる紅葉の状況ですが、例年よりやや遅れ気味。10月30日(水曜)現在で、雄橋・白雲洞、神龍湖周辺の紅葉は、5分くらい。もちろん今後の天候にもよりますが、庄原市の話では、見頃は11月3日あたりを予想している、とのこと。

ちなみに2013年11月月3日(日曜)9:00〜15:00には、神石高原町の帝釈峡スコラ高原にて、町の特産品を楽しみ、恒例行事のロング巻寿司などを作る「ふれあい神石まつり」、11月4日(月曜・祝日)の10:00〜15:00には、帝釈峡第1駐車場近くの帝釈自治振興センター(庄原市東城町未渡2021)で、鮎の塩焼きやいのしし肉の串焼きなど、地場の味覚を味わう「帝釈もみじまつり」が行なわれますので、都合がつけば、あわせて立ち寄りを。


posted by シマウマ-クラブ at 16:29| 広島のおすすめ