2013年11月01日
苦渋のくじゅう連山 その4 大船山・御池の紅葉は遠かった…
結構冷え込む朝を迎え、いよいよ今回のメインイベント、くじゅう連山・大船山&御池へ。7月の予約時にはまさか見られると思っていなかったのに、今年は紅葉が例年より遅れたせいでラッキー。しかも台風の波状攻撃なのに、それを縫うかのようなドンピシャの晴れ。
とはいえ、登るまでこんなにつらい山行だとは思ってもみず。日頃は低山しか登らず(陣馬山程度でひいひい言ってる)、前にミヤマキリシマを見に平治岳に行った時も、大きな声では申せませんが、大戸越までで止めてしまったヘタレでして(__;)
以下、おもに登山初心者のグチが続きますのでご注意を。
長者原から雨ヶ池越(あまがいけごえ)のルートは、ドウダンやリンドウなど植物観察をする余裕があるほど比較的のんびり
その時の印象では、そんなに大した記憶がなく(そりゃ最後の急登登ってないから)、余裕で行ける気になっており……。長者原(ちょうじゃばる)から、坊ガツル湿原までは快調だったのですが、うわー、大船山て、最初からこんなきつい登りだったのか……。
玖珠川源流部にあたり、くじゅう連山に囲まれた坊ガツル湿原
坊ガツルには設営自由のキャンプ場もあり、くじゅう登山の基地として絶好。目の前の大船山を登る
それにガレ場がすごくて、足もとのゴロゴロとした岩が不安定要素。雨後の泥土といい、とっても歩きにくい。とんでもなくスローペースに。登り始めたのも遅くて、下山して来る人たちにこれから登るの? と口々に聞かれる。うわー、つらい。大船山の紅葉を楽しみにしている人たちって、みんな中級者以上? この程度の山ならサクサク登れるみたいな感じなのか?
自分みたいに超初心者らしい登山者はあまりいないようで、頂上は寒いから今はまだゴア脱いでおいた方がいいよなどと、皆さまから様々なアドバイスを頂きながら登ります。まぁ見た目(装備服装)からして素人丸出しだから、仕方ないか(¨;)
で、あまりのトロさに同行者からもクレームが。でも、なかなか視界が開けないので元気が出ません。途中で「段原まであと60分、引き返すなら今」などという看板があり「引き返すなら今だよ」などと半ば脅され。いや、もちろん行きますよ! と強弁。
段原から見た大船山山頂。紅葉はきれいだが、山頂はまだ彼方
米窪脇の稜線に出ると、米窪の火口跡(右端)と坊ガツル湿原の向こうに三俣山(左奥)が霞んで見えた
ひいひい言いながら稜線に出たら、突然視界が開け、目の前に紅葉が! 今までずっと藪の中だったから、やっと勇気をもらった感じ。後ろを振り返ると火口壁の米窪と眼下に坊ガツルの湿原。眼前には大船山の山頂らしきものが見えるのですが、まだ意外に遠い……。
で、火口壁の縁にある平坦地の段原(だんばる)に到着。ヤッター\(^^)/ お疲れさまー、疲れも吹っ飛ぶね、などとリュックを下ろして喜んでいたら、傍らで休憩中のおじさんに「何いってんの、ここからが本番。山頂に行かないでどうする? 御池もすごくキレイだったよ。もうすぐガスが出るから、こんなところで休んでないで、ほら急ぎなさい!」と、活を入れられる始末(__;)
ということで、まるで押し出されるように山頂へと急ぐと、キャッハー、ものすごい紅葉。ひと休みしたい気持ちをグッっと堪え、ここから5分で降りられる御池へ(でも結構急なガレ場)。うっわー、来て良かったよー。あの時背中を押してくれたおじさんに感謝。ありがとうございました!
大船山山頂近くから見下ろした御池。御池を見下ろす場所にテラス状の場所もある
しっかし、長者原を9:30に出て御池に14:30って、どんだけ時間かかってんだ、自分。普通は4時間ぐらいみたいだけど、登りは標準タイムの1.5掛くらいかかってしまい全く問題にならん。やっぱ登り苦手だわー。
風が収まれば湖面が鏡になり、夕日を受けた美しい光景が見られるがこの日はさざ波
実は御池の岩の上に、後で法華院温泉山荘で出会ったおじさまがいたらしい……
で、御池では、夕日を浴びる紅葉と湖面の波がおさまってミラー状態になるのを狙っている人も多く、逆に日が傾きかけてから、また続々と池畔に到着する人が増えてきた。しかし山頂にガス発生。雨後で足元がわるいなか、あのガレ場の急登を暗闇で下るのは危険と判断し、1時間後の15:30に出発。
ガスが発生し、急に暗くなってきた山頂でのんきに電話している人も。女性1人で大丈夫かなと思っていたら、下山途中にあっという間に抜き去っていった。早っ!
途中の急坂でずる滑りして膝を打ち、青旦赤旦をこさえましたが、なんとか無事下山。坊ガツル湿原の先にある法華院温泉山荘に、トボトボとたどり着いた時にはもう17:00を過ぎていました。
(つづく)
坊ガツル湿原から見た法華院温泉山荘が今夜の宿。たった10分なのに、なぜかものすごく遠く感じた
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posted by シマウマ-クラブ at 02:02| 九州のおすすめ