2013年11月05日

小豆島・寒霞渓山頂の紅葉から恋人たちの聖地へ

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奇岩が林立する小豆島屈指の名所・寒霞渓の紅葉


『二十四の瞳』とオリーブで有名な小豆島。その小豆島の紅葉の名所が、寒霞渓(かんかけい)。古くは『日本書紀』に応神天皇が岩に鉤(かぎ)をかけて登ったとの記述から、鉤掛山、神懸山とも呼ばれたパワースポット。東西7km、南北4kmの大きな谷は、耶馬渓(大分県)、妙義山(群馬県)と並び、「日本三大奇勝」にも数えられています。

ここは花崗岩、安山岩などが浸食された奇岩・奇峰群と、小豆島の固有種、ショウドシマレンギョウをはじめとする豊かな自然が魅力。またイロハモミジ、ウリハダカエデ、エンコウカエデ、ニシキギなど、紅・黄葉する植物だけでも50種を数えるほどで、紅葉する秋はまさに絶景。

西から四方指(776.1m)、三笠山(671.6m)、星ヶ城山(816.7m)と連なる山並みの南面に広がり、三笠山の山頂へは寒霞渓ロープウェイも架かってます。

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寒霞渓ロープウェイで紅葉の空中散歩

気になる紅葉は、2013年11月5日(火曜)現在で、ロープウェイ山頂駅にある展望所や標高約777m、別名「四方指大観峰」とも呼ばれる四方指展望台(しほうざしてんぼうだい)周辺など、標高が高いところで見頃を迎えていますが、全体的にはまだ色づき始めといったところ。

これから徐々に山麓に降りていくので、11月下旬頃までと比較的長く楽しめます。山頂駅から小豆島の最高峰・星ヶ城などへの登山道もいくつか整備され、紅葉ハイキングもおすすめです。

また紅雲亭駅と寒霞渓山頂駅は標高差312mで、ゴンドラは紅に染まる寒霞渓を眺める一等地。ロープウェイ寒霞渓山頂駅のある三笠山の山頂へは、東から県道29号寒霞渓公園線(小豆島ブルーライン)、西から県道27号土庄神懸線(小豆島スカイライン)も通じているので、ドライブコースとしても楽しいプラン。

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映画『二十四の瞳』のロケにも使われた「岬の分教場」

その三笠山山頂からは車で約50分、田の浦岬に建つ「岬の分教場」は、壺井栄の小説『二十四の瞳』に登場する実在の小学校。明治35年、田浦尋常小学校として建てられた木造校舎で廃校当時のまま保存。映画のロケ地にもなっています。

ここから600m南に位置するのが「二十四の瞳映画村」で、昭和62年、田中裕子主演で再映画化された際に作られたオープンセットをそのまま保存したもの。

現在はテーマパークとして、約1万平方メートルの敷地にオープンセット14棟が見学できるほか、映画『二十四の瞳』を上映する映画館「松竹座」、壺井栄の愛用品などを展示する文学館やみやげ横丁、給食セットが楽しめる食事処なども人気。

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小豆島オリーブ園は日本で初めてオリーブを根付かせた場所で散策にも最適

また1908(明治41)年、日本で最初のオリーブの栽培地となった小豆島は、オリーブ園(上の写真)もシンボルのひとつ。現在3haの敷地には約2000本のオリーブが栽培されており、当時の原木が今も現存。

園内には食品から化粧品までオリジナル商品を販売するショップをはじめ、オリーブ素麺やパスタ、小豆島のもろみ味噌や地場野菜、オリーブなどを使ったご当地グルメ「ひしお丼」が味わえるレストランも営業。11月上旬〜12月上旬には、要予約で搾油場の見学も可能です。

一方、近くの道の駅小豆島オリーブ公園(下の写真)では、2013年11月1日(金)〜11月30日(土) の間の祭日を除く平日には、オリーブ収穫体験も実施中。また12月1日(日)まで「オリーブ収穫祭」と称し、オリーブオイルやハーブを使った料理教室などさまざまなイベントも開催。

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道の駅小豆島オリーブ公園ギリシャ風車。隣接してハーブガーデンもある

さらにここから車で20分ほどのところには、干潮時には島に歩いて渡ることができるエンジェルロード「天使の散歩道」も。小豆島国際ホテルから南にある弁天島から中余島、小余島、大余島と続き、1日2回の干潮時には砂浜が出現して歩いて渡ることができるトンボロ現象の島々。

「道の真ん中で手をつないだカップルは結ばれる」という伝説も生まれ、恋人の聖地としてデートにぴったり。またエンジェルロードを見渡せる小高い丘は現在「約束の丘展望台」と呼ばれ、鐘を備えたモニュメントも設置。ロマンチックなムードをさらに盛り上げます。ですが、トロンボの砂浜は潮が満ちると帰れなくなるのでくれぐれも干満に注意を。

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ドラマのロケ地にもなっており、カップルに人気のエンジェルロード




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posted by シマウマ-クラブ at 12:37| 四国のおすすめ