しかし鎌倉宮は厄割り石で厄除け、獅子頭守で悪魔を払い、「撫で身代り」の村上義光像に身代り人形と、身代わりのパワスポ感満載ですね。
明治天皇が護良親王(もりながしんのう)を祀るために創建した、鎌倉宮(大塔宮)
護良親王の身代りとして壮絶な最期を遂げた村上義光。鎌倉宮の境内にはその末社があり、ケヤキの神木で彫られた村上彦四郎義光像の向こうには、おびただしい数の身代り人形が
荏柄天神社も鎌倉宮も観梅で有名ですが、ここの祭神はなんてったって菅原道真。飛び梅伝説があるほど、梅とは仲良し。もちろん学問の神様なので、境内には「受験当日祈願」の申込用紙が置かれていました。
まさに試験当日もしっかり合格祈願をしてくれる親切設計。これからの初詣・観梅シーズンなど受験生で混雑する前に、早めの願掛けが得策かもしれません。
あと、アトムやドラえもんが描かれた絵筆塚も立派ですが、なんといっても境内入口にそびえ立つご神木の大イチョウが立派。樹齢はなんと900年。高さは25mもあります。しかし葉も落ち、色づいていません。
社務所でお聞きすると、「本当は今頃すごくきれいに色づくんですけどね。今年は台風が2回も来て、葉っぱも茶色いまま落ちてしまいました」とか。うーん、塩害の影響が今年も。老木なのでなにかと大変そう。
九州の太宰府、京都の北野天満宮とならぶ「日本三天神」のひとつ、荏柄天神社。鎌倉の鬼門守護として源頼朝が創建
荏柄天神社の大イチョウは……
そこからイチョウがみごとな「よりとも児童遊園」・頼朝を祀る白旗神社を経て、鶴岡八幡宮へ。途中、鎌倉幕府の御所西門にあたる西御門跡の前を通過し、はからずも鎌倉幕府発祥の地をめぐることに。
ここ鶴岡八幡宮の東側はもともと大倉(蔵)と呼ばれ、源頼朝が屋敷を建てそこで政治を行なったことから、大倉幕府との別名があります。
その北側にはひっそりと頼朝の墓(大倉法華堂跡)が。つまりは、このあたりが鎌倉幕府発祥の地というわけですね。しかしなんだか頼朝って、歴史に名を残したわりには鎌倉では影が薄い気が……。実質的には北条の治世なので仕方ないのでしょうか。
それはさておき、鶴岡八幡宮です。大石段の脇には、かつて樹齢1000年以上とも伝わる大イチョウがありました。3代将軍・源実朝が、このイチョウに隠れていた甥の公暁に暗殺されたという伝承から「隠れ銀杏」の別名も。
しかし2010年の台風で倒木。残念ながら今はもうありません。でも隣には元気に若芽が育っており、境内では別のイチョウの大木が見られます。
鶴岡八幡宮の本宮(上宮)にいたる大石段と倒れた親銀杏の切株(写真左)
鶴岡八幡宮のシンボル・隠れ銀杏は倒れたが、境内には他にもみごとに色づいたイチョウが
しかし北鎌倉駅から鎌倉駅まで休憩も含めて約5時間。よく歩きました! 皆さんはもっと余裕をもった計画をお立て下さい。
できればここから一直線に海岸へとのびる鶴岡八幡宮の表参道・若宮大路を経由し、材木座・由比ガ浜に出て、渚に沈む夕日を見てから、長谷寺のライトアップを待つ。あるいは江ノ電に乗って江の島のイルミネーションを見に行くなど、もっとロマンチックなプランもあったはず……。
が、しかし。ロマンと無縁な我々はこの後、例のごとく野毛でハシゴ。今回は珍しく2軒でやめときましたけどw
野毛小路の入口にある福田フライで食べたピリ辛のもつ揚げ
もはや野毛の定番と化した、長者橋のたもとに位置する「大衆酒場 栄屋」。浸かりすぎず生っぽい仕上がりの〆サバは、どんぴしゃな好み
■旅のプロがおすすめの鎌倉・江ノ島のホテルはここ!
ちょっとリッチに鎌倉を楽しみたいなら
鎌倉パークホテル
・楽天トラベルで予約の方はコチラ
・
鎌倉プリンスホテル
・楽天トラベルで予約の方はコチラ
・
しっとりと和風情緒の宿に泊まるなら
かいひん荘鎌倉
・楽天トラベルで予約の方はこちら
・
江の島で旅の情緒を盛り上げるなら
湘南江の島御料理旅館 恵比寿屋
・楽天トラベルで予約の方はコチラ
・
コスパを考えて公共の宿を選ぶなら
KKR鎌倉わかみや(国家公務員共済組合連合会鎌倉保養所)
・楽天トラベルで予約の方はコチラ
・
江の島でレトロな宿がお望みなら
岩本楼本館
・楽天トラベルで予約の方はコチラ
・
■旅のプロがおすすめする関連記事
古都鎌倉の紅葉が見頃!
今週末から週明けは、いざ鎌倉!
今年最後の紅葉は鎌倉アルプスへ! (1) 円覚寺の紅葉
今年最後の紅葉は鎌倉アルプスへ! (2) 建長寺・半僧坊
今年最後の紅葉は鎌倉アルプスへ! (3) 天園・獅子舞ハイキング
今年最後の紅葉は鎌倉アルプスへ! (4) 瑞泉寺
横浜・野毛をハシゴする その2 福田フライ・鳥芳・大衆酒場 栄屋