実は春節の時期に横浜を訪れるのは初めてなのですが、着いたらいきなりの人だかり!これはきっとなにかが始まるに違いないと人だかりの方へ。すると獅子頭が見える! そして春節恒例の爆竹がバンバンと響き渡り、ドラや太鼓の陽気な音が!
霊獣には見えないかわいらしさ
しかしあのけたたましい爆竹の音も邪気払い、魔除け、招福の意味があるのだとか。あら、なんだか節分の話と似てますね。
でもあの尋常じゃない量の爆竹を鳴らすというのは、中華圏特有。日本では花火ほどには普及しなかったのかしら。追儺(ついな)の場合もそうだけど、どうも徹底的とか過剰な部分てのは淘汰されやすいのか?
春節にはお約束の爆竹。こんな箱入りならゴミも出ないで安心?
で、話を戻すとこのかわいい獅子はなんのために出てきたのかといえば、新年・元日の夕べから行なわれる「採青(さいちん、ツァイチン)」のため。
色鮮やかな獅子が、ドラや太鼓のお囃子とともに小路両岸の店を一軒一軒舞い踊り、家人の頭をかじりながら練り歩きます(爆竹を入れる箱状の手押し車も、獅子や楽団と一体となって移動していた)。
最後は戸口に吊された「紅包(ホンパオ)」と呼ばれる赤い祝儀袋を、グーンと伸び上がって口にくわえるのですが、本来は獅子の好物とされる青菜を吊し、まずはそれ=青物を採るのがいわゆる「採青」。
軒先に吊されたご祝儀袋の紅包。聞くところによると、中身の相場はだいたい平均して3000〜5000円ぐらいだとか
これら縁起がよいとされる青物や祝儀を獅子がくわえとることで、福をつかむという開運招福の行事。またもともと中国の獅子舞は、春節に限らず祝祭時に舞う芸能で、邪気を払い福をもたらすもの。
さらに獅子のルーツをたどると、インドの遊牧民や農耕民の信仰からライオンが神格化、霊獣化されたものともいわれ、ゆえにその霊力をもつ獅子に頭をかじられると同様のご利益がある、つまり縁起がいいとされています。
まずは採青をするお店に獅子が入っていき、その家の人たちの頭をかじる
いやー、しかし突然獅子がこちらに覆い被さってきた時はホントびっくりしたー(・_・;)
こちとら必死に写真を撮っている最中で、まさか自分に獅子がかみついてくるとは露ほども思わず。まさに一瞬の出来事。
その後、くるりときびすを返した獅子のなかの人、肩車をして立ち上がり、まるでトーテムポールのように巨大化。この立ち技のパフォーマンスが、今回いちばんの見せ場。この時、一時的に軒先より高くなるのです。いやー、お見事!
観衆の盛り上がりも最高潮でした。
そして軒に吊された祝儀袋をパクリとくわえる
わしの頭をくったと思ったら、すぐにきびすを返して立ち上がると……
軒先よりも高く伸び上がった!! クライマックスは毎回この立ち技。
これを一軒一軒だから相当体力消耗しそうw
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