ここは広東家庭料理を出す店で、この時期かきの春巻きが食べられるのです。かきといえば、慶福楼のかきと海苔入りの福建風スープも捨てがたいけれど、久しぶりにあの明るいお母さんとおしゃべりし、元気をもらいたいから。
まずはいの一番にかきの春巻き。本当は平日は予約しないと食べられないらしいのですが、今日はたまたま隣のテーブルの方たちが予約していたので、かきを仕入れてあるとのこと。いやー、ラッキー。獅子にかまれたのが早速功を奏したのか!?
あっという間に食べてしまい中身を撮らなかったけれど、かきがみっちり入ってます
このかきの春巻き、土日はだいたいあるらしいのですが、宮城産のかきがこれでもか! と投入され、皮はパリッパリ。何本でもいけそうで、テンションアップ!
季節限定のメニューということで、例年11月頃から始まり翌2月中旬には終わってしまうため、かき好きの方は、春節のうちに訪問を。
お次は定番の牛バラ煮込み。こんなに牛バラを使っているのにまったく脂っこくないんですよね、ここのは。とくにスパイスをがっつり効かせたようなとんがった感じではなく、ほのかに八角が香る程度のまろやかーなお味。
牛バラ煮込みはお母さんが担当。あく抜きして揚げた肉を3、4時間かけて蒸し煮して1日寝かせる。ランチならこの牛バラ煮込みを使った牛バラ飯や牛バラ和えそばもおすすめ
野菜も食べたいので大好きな空芯菜炒めでももらおうと思ったら、夏しかないとのこと。あら? 確かに昔は空芯菜も珍しかったけど、今や日本でも一年中手に入るんじゃないですか? と尋ねると「だって、身体を冷やすからうちは夏しか置かないの」とお母さん。なるほどー。理にかなっている。さすが医食同源の広東ですな。
ちょうど今日入荷した江戸菜があるとのことで、そちらをニンニクでさっと炒めてもらう。うまっ。
江戸菜の炒めものはしゃきしゃき
本当はお父さんが作るみごとなまでにパラッパラの五目チャーハンやオレンジが敷いてあるちょっと変わったエビチリ、牛乳やゼラチンを使わないまろやかな食感の杏仁豆腐も食べたいところだけど、今日はもう満腹。
どれも定番料理ではありますが、ここの店は奇をてらっていないというか、素材も旬のものだけを使い、きっちり手間をかけて作っているところに好感がもてるのです。
あと、なんといっても調理場にいる寡黙で職人気質のお父さんとは対照的にお母さんの明るさ! 今は息子さんも調理場に入り、ほんと家族食堂という感じ。
息子さんは獅子舞の指導員役もやっているそうで、春節のこの時期、獅子のパフォーマンスに関しては気が気でない様子。自身は曲乗りもできるんだとか。お母さん似で明るいなぁ。
「うちは最近できた食べ放題の店に比べてとくに安いわけでもないから、ほんと口コミ、口コミって感じ」とお母さん。
わかります、この元気をもらいに店に通いたくなる人も多数じゃないかなぁ。ここで食べてお母さんと話していると、なんだかほっとして楽しくなるもん。
縁起ものとして壁には福の文字を逆さにした倒福、床にも紅包がばらまかれていた
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