黒潮の影響があるとはいえ、海風がびゅうびゅう。長時間写真を撮っていたらさすがにまだ凍える2月。というわけで橋杭岩を眼前にする民宿兼食堂のはし杭に駆け込み、うめぼしうどんで暖。さんま寿司もおいしかったデス。
紀州ということで、ここはさっぱりうめぼしうどん
うどんで小腹を満たし、白浜へと向かうその前に、ちょいと戻って古座川峡。
ここもまた奇観好きにとってはずせない場所。しかしこの紀伊半島、奇観の宝庫なだけに、ちょっと走ればこんな貴重な景観が、ゴロゴロ。
で、この古座川峡も、ご覧のように延長800mにわたってそびえ立つ大岩壁が迫り来る(写真の力量不足により、せっかくの迫力を伝え切れずに恐縮ですが(¨;)
夕暮れ間近の古座川峡。奥に見えるのが国の天然記念物、古座川の一枚岩。司馬遼太郎も紀行集『街道をゆく』でこの古座街道を訪れ、山荘を構えるほどお気に入りだった
四国・愛媛の面河渓(おもごけい)でも似たような亀腹岩(高さ100m、幅200mの一枚岩)を見かけたんですが、こっちの一枚岩もメガトン級。
一般に巨大な岩は風化や断層、節理によって小さくなるといわれますが、古座川の一枚岩は奇跡的な例外。下流には同じく国の天然記念物に指定される虫喰岩や牡丹岩、上流には天柱岩なんてのもあり、この一連の壁状岩脈は、「古座川弧状岩脈」とも呼ばれています。
しかもこれはかつて存在した巨大カルデラの跡との説もあり、奇岩・奇峰好きは狂喜乱舞じゃないですか? 今度は日本全国一枚岩探しの旅にでも出かけてみたいなぁw
「日本の地質百選」にも選定された古座川の弧状岩脈のなかでも、特異な景観を見せる虫喰岩。もとは古座川の一枚岩にも連なる一枚岩で、岩盤の表面には風化の一種である楕円形の穴、タフォニが多数存在する。小さな祠もあり、パワスポ感も漂う
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2014年02月18日
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posted by シマウマ-クラブ at 16:10| 和歌山のおすすめ