2014年04月27日

須坂市「千曲川リバーサイドフラワーウォーク」は素敵なイベント!

千曲川河川敷りんご畑.jpg

のっけから、結論。
このウォーキングイベントは行く価値アリ!
というのも、北信地方の一番いい時期に「百花繚乱の花畑」が見られるから。

昨年、この界隈のお花畑にノックアウトされた身としては、断然推薦の企画。

なんといっても、桃、りんご、プラム、菜の花が一斉に咲き誇る、4月下旬から5月上中旬にかけては、素敵なことこの上なし。それも北信五岳をバックにですから、推して知るべし。

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千曲川河川敷に広がる菜の花畑と実桃の花、北信五岳のひとつ・飯綱山の図

と北信愛はこのくらいにして、イベントの内容をご紹介。

須坂市商業観光課によれば、

「桃・リンゴ・菜の花と北信州の山々を望みながら、須坂の春を満喫しませんか。昼食は、須坂のご当地どんぶり「みそすき丼」をご賞味いただけます」とのこと。

開催日:2014年5月5日(月・祝)・6日(火・休) 9:00から(集合は8:45、雨天決行)
開催場所:村山駅前(長野電鉄、駐車場あり)〜千曲川河川敷〜須坂市街
参加費用:1800円(昼食代込み。おやき・旬のとれたて農産物のみやげ付)
問い合わせ:須坂市観光協会 026-215-2225
締め切り:最後日の3日前まで(定員40名になり次第、締め切り)

とありますが、ガイド・昼食・みやげ付で1800円とは、コレ絶対お得。




コースは全10kmの歩程で、まずは長野電鉄・村山駅を出発し、メモリアルパーク村山橋へ。村山橋は長野市と須坂市を結ぶ国道406号と、長電長野線による鉄道道路併用橋で、鉄道ファンにはお馴染みの場所。

2009年11月6日で役割を終えた7連トラス構造の旧村山橋は、大正末期築造の貴重な近代土木遺産として、現在、橋のたもとに旧親柱やトラス部材、レール、枕木などを移築保存。道路休憩施設のメモリアルパーク村山橋となっています。

かつて小田急ロマンスカーや成田エクスプレスで使われた車両も走っているので、首都圏にお住まいの方は懐かしいかも。


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天候にもよるが、通常は桃の花よりやや遅めにりんごの花が咲き出す

ここからいよいよ千曲川河川敷のなかにある耕作地に入るわけですが、それがトップの写真。桃やりんご、プラムなど、果樹の畑が広がっています。

ただしこれは市の担当者さんいわく、一番いい時期の写真。花の開花状況はこれからの天候次第。必ずしもイベント当日にドンピシャとはならないかもしれませんが、それにしても桃源郷。

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千曲川河川敷・村山橋近くの桃畑(上)。実桃の花はこんな感じ(下)

桃やリンゴの花が咲き乱れる畑のただなかを歩き、この地区のもうひとつの名物、「村山早生ゴボウ」の畑を見学。

このゴボウは信州須坂の伝統野菜のひとつで、今では耕作面積が少なく希少。白くて太い、そしてアクが少ないので食べやすいとか。

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村山早生ごぼう入りのおやき。しかも信州小麦100%使用!

そして、この村山早生ゴボウを使ったおやきを食べながら小休止。なんとものどかですね。その後、かつての千曲川の渡し跡相之島水門へと向かいます。橋が造られる以前は、渡し船で通行していたんですね。

同行ガイドさんの説明があるから、昔の人たちの生活の様子がよくわかりますね。うーん、行きたい!!

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千曲川渡し跡と相之島水門。水とともに生きた流域の人々の歴史が垣間見られる

この須坂の福島〜相之島〜小布施の山王島あたりの千曲川流域に広がる集落は、堆積地を示す「島」の名が付いていることからもおわかりのように、長らく水害に悩まされた地域。周辺には水神様もたくさん祀られています。

それを解消するために、護岸工事や堤防、相之島水門などが作られたわけですが、沿岸では一定期間ごとに村の共有地を割り当て直す、地割慣行がかなり残っていた場所。歴史的にもとても興味が湧くところ。

そんな小布施町に入ると、栗林や一面黄色い菜の花畑と千曲川堤防の桜堤、さらには八重桜(サトザクラ)と花桃の競演!! これはホント、すごいですよ。一見の価値ありです。

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千曲川ふれあい公園(千曲川河川公園)に隣接した菜の花畑

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千曲川ふれあい公園のイチヨウ(サトザクラ)並木


この小布施・山王島周辺の河川敷は「千曲川ふれあい公園」と称され、小布施橋のたもとに整備された河川公園。流路の広い千曲川ならではのリバーサイドパークで、一段上の堤防沿いには、全長4kmにもわたり、延々とサクラ並木が続いています。

しかもそれが八重桜(サトザクラ)のイチヨウだから、ソメイヨシノやシダレザクラが散った後に満開となり、ちょうどGW頃に菜の花との競演が見られる、というわけ。さらに濃いピンクや赤いハナモモが加わり、華やかな彩りを添えます(後述)。

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千曲川河川敷桜堤イチヨウ.jpg

薄紅色のイチヨウとピンクのハナモモのコントラスト

お花畑を存分に満喫したら、ここから送迎バスに乗り、須坂市内へ。地元の新名物「みそすき丼」を味わいます(現在市内9店で提供中)。

この丼は信州味噌とすき焼きが合体したもの。もとは製糸業で栄えた須坂の工場主がもてなし料理としてふるまったという、味噌味のすき焼きが始まりとか。河川敷で畑を見学した、伝統野菜の村山早生ごぼうも入っています。

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須坂名物・みそすき丼は、味噌味の割り下と村山早生ごぼうが決め手

最後は14:00に村山駅で解散ですが、時間が許せばぜひ須坂市街の散策を。とくに「蔵の町」と呼ばれる須坂中心部には、土蔵造りの建物が建ち並び、風情たっぷり。

まずは横町中央交差点から中町にのびる「中央通り」を抜け、中町交差点近くにある「信州須坂町並みの会案内処」へ。地図などを入手後、蔵の町並み散策に出かけましょう。

また中心部からは少し離れますが、上町通り沿いにある豪商の館・田中本家博物館も必見。季節ごとにテーマにあわせた展示が行なわれ、まさに屋敷が丸ごとミュージアム。広い館内で、北信濃屈指の商家のお宝と季節の花々を拝見できます。

ちなみに5月3日(土)・4日(日)には、「須坂スイーツ食べ歩きウォーク」も実施(参加費2000円)。こちらも地元ガイドの案内で、蔵の町並みを歩きながら、須坂産の果物を使用した和・洋菓子を食べ歩くというもの。合計8店舗も巡るというから、スイーツ好きにはたまらないイベント。

ほかにも須坂では花、食、歴史、紅葉など、季節ごとのみどころを捉えたガイド付きウォーキングイベントを開催しており、リピーター続出とか。要チェックです!!

posted by シマウマ-クラブ at 17:45| 長野のおすすめ