うわー、連日のポカポカ陽気で北信濃でも一気に花が咲き出したという感じで、追い切れません!
果樹栽培の盛んな北信では、桃、プラム(スモモ)など果実の花が見頃を迎え、もうすぐりんごの花も開花します。
桃の花咲く桃源郷として長野県内での有名どころは、阿智村・月川温泉の花桃(ハナモモ)、実桃なら、飯綱町の丹霞郷や須坂・小布施の千曲川河川敷などなど。
そんな北信からやや千曲川を遡った東信の小諸からも、桃の花開花の一報が届きました! 小諸市商工観光課の渡辺さんによれば、「2014年4月27日(日曜)現在で見頃になっています」とのこと。ちなみにりんごの花はまだつぼみ。
北信濃が北信五岳なら、小諸にはそうです、浅間山があります!
うーん、ここもなかなか素敵ですねー。
浅間山の麓に広がる小諸・三岡地区の桃畑。撮影は午前中がいい
送って頂いた桃畑の写真は、小諸市街の南東に位置する三岡地区(旧三岡村)なのですが、これがなかなかに歴史がある桃畑。
三岡地区で本格的な栽培が始まったのは明治27年のことで、それを指導したのが、島崎藤村の恩師でもある小諸義塾塾長の木村熊二。
当初は軽井沢の避暑客相手に生食用として販売したものの、栽培量の増加にともない、余剰分を缶詰やジャムなどに加工。それが地元の主力産業として発展したとか。
三岡は、そんな桃の栽培・加工における先進地域だったわけですね。それだけでなく、品質面でも東信随一とか。現在生産量は減ったものの、地元では三岡の桃は糖度が高く実が締まり、味の良さには定評があります。
この素晴らしい桃畑、観光地ではなくあくまで農地なので、駐車場などはないのですが、それでもJR小海線と交わる和田北交差点あたりから森山西交差点あたりまでの道沿いには、浅間山に桃畑というロケーションが展開。
その先の小諸大橋あたりから御牧ヶ原に向かう千曲ビューライン(千曲川左岸広域農道)沿いもドライブには最適で、空気が澄んだ日には富士山も遠望。渋滞する国道の抜け道にも使えて便利です。
このあたりの御牧ヶ原台地・みまき大池周辺には菜の花畑も広がっており、これから菜の花が満開になれば、浅間山と菜の花のコラボが期待できます。しかも花の時期が終わるとしっかり油をしぼって「菜の花油」として販売するんだそうです。きゃー、ほしい。
また道沿いには「三岡ふれあいセンター直売所」もあり、4月下旬からオープン。地元でとれた新鮮野菜をはじめ、せり、ウドなど、今の時期ならではの山菜、果物、花の苗などが手に入ります。
帰路には藤村ゆかりの中棚荘で、りんご風呂につかるなんてのもおすすめ。
ちなみに、小諸城址懐古園の桜まつりも本日4月29日までですが、実はソメイヨシノが終わりかけの頃に咲く小諸八重紅枝垂(コモロヤエベニシダレ)が超ステキ!! 園内には藤村記念館や小諸義塾記念館もあります。
あ、それから小諸ワイナリーにも寄りたいなぁ。1日じゃ時間が足りないw
また桃畑の周辺にはりんご畑も点在し、桃の花が終わる頃にはりんごの花も開花。ちなみに渡辺さんいわく「県道139号小諸中込線沿いの桃畑もおすすめ」とのこと。佐久平も桃の産地で有名ですね。
小諸には棚田やそば畑など、まだまだ素敵な農村風景がありますが、ぜひお気に入りを探してみて下さい!
2014年04月29日
小諸市三岡地区の桃畑と浅間山
posted by シマウマ-クラブ at 08:22| 長野のおすすめ