2015年05月20日

豪華客船ダイヤモンド・プリンセスの取材会に参加した

日本発着の豪華客船の情報・予約はこちら

豪華客船ダイヤモンド・プリンセスが横浜大桟橋に入港しメディア向けの取材会が開催されました。英国船籍のダイヤモンド・プリンセスは総トン数約11万6000t、全長290m、乗客の定員は2670人、日本で建造された最大の客船として2004年にデビュー。日本発着のクルーズは2年目を迎えます。
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当日は、パスポート(もしくは運転免許証)を持参。さらには健康告知のアンケートに記入というなかなか厳しい内容。停泊中の客船に乗船するのにパスポートが必要とは、さすがにイギリス船籍ですな。
しかも当然のことながら、乗船にあたっては手荷物検査が(飛行場の検査場のような)。

ようやく乗船して驚くのは、船とは思えないくらいのデカさ。11階建てくらいの巨大なビルといった感じです。
圧倒的な大きさにも驚きますが、船内の施設が充実していて船旅へのあこがれがグンと強くなります。




まずは、多彩なレストラン。ダイニングが5ヶ所もあって本格フルコースディナーはもちろん、ブッフェスタイルやイタリアン、ステーキハウス、デッキでハンバーガーやピザなどの他、アフタヌーンティも提供されます。日本発着のクルーズが始まった2014年には本格的な寿司レストラン「海(Kai)寿司」も新設されされています。やっぱ、船上でもSUSHIですね。
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オーシャンビューの展望浴場「泉の湯」、フィットネス、スパ、プール&ジャグジーなど、付帯の施設も充実。ちょっとリフレッシュに乗船なんてリッチな層も結構いらっしゃるのでは。
外国船籍らしく、当然、カジノや劇場もあって、ワタクシなら飽きるなんて絶対にありません。ま、先立つものがありませんけどのトトホ取材班ですから、実際の豪華クルーズは夢物語ですが・・・。
ん!?
「そんなことはありません!」(日本発着クルーズを主催のカーニバル・ジャパン)だって。
横浜発着!気楽にクルーズ長崎・釜山なら、9万9000円〜(7月3日出発・5泊6日/諸税4950円が別に必要)
神戸、鹿児島、横浜と釜山なら6万9000円〜(6月28日出発・5泊6日/諸税3600円が別に必要)
6日間で10万を切るなんて、海外旅行と比較してもかなりの手頃さです。
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安い料金の場合は海の見えない内側の部屋ですが、日中は、優雅にプールで泳いでいればOKですから。
早めに予約すれば早期割引もありますから、まずは手元にパンフレットを用意しましょう。


posted by シマウマ-クラブ at 09:32| 横浜のおすすめ

2014年02月05日

春節で華やぐ横浜中華街(3) 頂好食品の中華菓子

関帝廟通りの愛群を出て、市場通りの細い露地へ向かうその角に、頂好食品という手作りの中華惣菜や菓子を売るお店があります。

ちょいと昔話で恐縮ですが、1990年代、香港映画にはまっていた時期がありまして。当時はまだ香港返還前で、インターネットもさほど普及していない時代。噂によると香港では「蛋撻(ダーンタッ)」と呼ばれるすごくおいしい菓子があるらしい、と映画仲間に聞いていた程度でした。

その「蛋撻」とは、エッグタルトのこと。当時まだ見たこともなく、結局どんなものかわからずじまい。ただある日「みんな大好き蛋撻、星仔も大好き蛋撻」なる書き込みをみつけ、あの星仔(周星馳=チャウ・シンチー)が大好きなエッグタルトなら、ぜひ一度食べてみたい! と思い立ち、そうはいってもすぐ香港には行けないので、中華街に行けばあるかも知れないと思ったのでありました。

で、この店にたどり着いたわけですが、あれから時は流れ(最近こればっか)。久しぶりに行ったら、あれ、エッグタルトだと思っていたものが、実はカスタードパイって名前だった?

頂好食品カスタードパイ.jpg

頂好食品のカスタードパイ。ものすごく久しぶりに改めて食べてみると、プリンがパイ皮にのっているという感じに近い

お店の表記では「旦塔」と書いてありますが、これ「蛋撻」とは別物?

結論から言えば同じものを指すようですが、広東語圏の香港では「蛋(=卵)撻(=タルト)」、台湾では「蛋塔」、「旦(=卵)塔(=タルト)」とも書くようです。

この店には台湾の腸詰めやちまきなどもあったので、台湾系のお店かな。確か昔取材にも行ったことがあるはずだけど、失念(¨;)

外側はビスケット生地ではなくパイ皮(酥皮)。さくさくとした食感を楽しむのが特徴のひとつ。

実は本場・香港でも、パイ生地とビスケット(タルト)生地の両方あり、他にも香港式やマカオ式の間には微妙に差異があるようですが、当方情報が更新されないまま現在に至り、いわゆるタルト生地のものがエッグタルトだとばかり思い込んでいました……。

いやはや、香港に行ったのも随分遠い昔だもんなぁ。今や京阪地区でも本場中の本場・マカオのエッグタルトを買うことはできるようですが、トーさん(杜h峰=ジョニー・トー)の映画のロケ地となったマカオにも、一度は行ってみたい!

あ、ポルトガルから当時植民地だったマカオに伝わったというなら、日本にもカステラ同様に南蛮菓子として伝わっていたかも!? あー、当時はパイを焼くのがムリか−。

頂好マーラーカオ.jpg

ここのマーラーカオはむっちりとしていてうまい。朝食にもいいかも

などと与太話はさておき、この店には馬拉糕(マーラーカオ)やココナッツ団子など、ほかの中華菓子も豊富。春節に食べるという年糕(ニンゴウ、ニェンガオ)や大根もちも売られていました。夕食を頂いた愛群の張さんは広東出身で「うちは正月になるとお母さんが大根もち作ってくれたよ」とのこと。




ちなみに春節によく食べられるのは、北方ではお金の形に似ている餃子、南方では他に湯圓(タンユェン)と呼ばれる米粉の団子(あん入りの白玉団子)。これを茹でてスープ団子として味わうと、その丸い形や発音から一家団らんや夫婦円満、幸せなどを思い起こさせるため、とても縁起がいいとか。

日本でも、雑煮に使う餅は丸餅か角餅かなどという違いがありますが、広い大陸のこと、地方での風習ひとつにしても相当な差異がありそう。ましてや台湾、東南アジア諸国まで含めて考え始めると、とても収集がつかなそうですね。ところで、今なら横浜中華街の各店でも、春節限定の開運メニューが味わえますよ!

頂好ココナッツ団子とパイ.jpg

ココナッツパイ(左)とココナッツ団子(右)。ココナッツ団子の中身はカスタード。ココナッツパイは温め直して食べると生地のラードが馴染んでいいけれど、甘い物ばっかり買ったんで菓子地獄。ああ、台湾ちまきも買ってくれば良かった!

※頂好食品は閉店しています。

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posted by シマウマ-クラブ at 13:57| 横浜のおすすめ

2014年02月04日

春節で華やぐ横浜中華街(2) ほっとする愛群

さて採青を見学した後は小腹が空いたので食事。どこにするか迷うところだけれど、今日はあまり考えたくないので関帝廟通りの愛群(アンチュン)へ。

ここは広東家庭料理を出す店で、この時期かきの春巻きが食べられるのです。かきといえば、慶福楼のかきと海苔入りの福建風スープも捨てがたいけれど、久しぶりにあの明るいお母さんとおしゃべりし、元気をもらいたいから。

まずはいの一番にかきの春巻き。本当は平日は予約しないと食べられないらしいのですが、今日はたまたま隣のテーブルの方たちが予約していたので、かきを仕入れてあるとのこと。いやー、ラッキー。獅子にかまれたのが早速功を奏したのか!?

愛群かきの春巻き.jpg

あっという間に食べてしまい中身を撮らなかったけれど、かきがみっちり入ってます

このかきの春巻き、土日はだいたいあるらしいのですが、宮城産のかきがこれでもか! と投入され、皮はパリッパリ。何本でもいけそうで、テンションアップ!
 
季節限定のメニューということで、例年11月頃から始まり翌2月中旬には終わってしまうため、かき好きの方は、春節のうちに訪問を。

お次は定番の牛バラ煮込み。こんなに牛バラを使っているのにまったく脂っこくないんですよね、ここのは。とくにスパイスをがっつり効かせたようなとんがった感じではなく、ほのかに八角が香る程度のまろやかーなお味。

愛群牛バラ煮込み.jpg

牛バラ煮込みはお母さんが担当。あく抜きして揚げた肉を3、4時間かけて蒸し煮して1日寝かせる。ランチならこの牛バラ煮込みを使った牛バラ飯や牛バラ和えそばもおすすめ

野菜も食べたいので大好きな空芯菜炒めでももらおうと思ったら、夏しかないとのこと。あら? 確かに昔は空芯菜も珍しかったけど、今や日本でも一年中手に入るんじゃないですか? と尋ねると「だって、身体を冷やすからうちは夏しか置かないの」とお母さん。なるほどー。理にかなっている。さすが医食同源の広東ですな。

ちょうど今日入荷した江戸菜があるとのことで、そちらをニンニクでさっと炒めてもらう。うまっ。

愛群江戸菜の炒め.jpg

江戸菜の炒めものはしゃきしゃき

本当はお父さんが作るみごとなまでにパラッパラの五目チャーハンやオレンジが敷いてあるちょっと変わったエビチリ、牛乳やゼラチンを使わないまろやかな食感の杏仁豆腐も食べたいところだけど、今日はもう満腹。

どれも定番料理ではありますが、ここの店は奇をてらっていないというか、素材も旬のものだけを使い、きっちり手間をかけて作っているところに好感がもてるのです。

あと、なんといっても調理場にいる寡黙で職人気質のお父さんとは対照的にお母さんの明るさ! 今は息子さんも調理場に入り、ほんと家族食堂という感じ。

息子さんは獅子舞の指導員役もやっているそうで、春節のこの時期、獅子のパフォーマンスに関しては気が気でない様子。自身は曲乗りもできるんだとか。お母さん似で明るいなぁ。

「うちは最近できた食べ放題の店に比べてとくに安いわけでもないから、ほんと口コミ、口コミって感じ」とお母さん。

わかります、この元気をもらいに店に通いたくなる人も多数じゃないかなぁ。ここで食べてお母さんと話していると、なんだかほっとして楽しくなるもん。

愛群縁起物.jpg

縁起ものとして壁には福の文字を逆さにした倒福、床にも紅包がばらまかれていた

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posted by シマウマ-クラブ at 12:07| 横浜のおすすめ

2014年02月03日

春節で華やぐ横浜中華街(1) 厄除け招福の採青と獅子舞

中華圏の旧正月「春節」。今各地の中華街では、華やかなイベントの真っ最中。横浜中華街では、2014年1月31日(金曜)から2月14日(金曜)までの期間中、土日祝日を中心に、獅子舞や舞踊・雑技などの公演、華やかな祝舞パレードが行なわれます。

実は春節の時期に横浜を訪れるのは初めてなのですが、着いたらいきなりの人だかり!これはきっとなにかが始まるに違いないと人だかりの方へ。すると獅子頭が見える! そして春節恒例の爆竹がバンバンと響き渡り、ドラや太鼓の陽気な音が!

横浜中華街春節獅子頭.jpg

霊獣には見えないかわいらしさ

しかしあのけたたましい爆竹の音も邪気払い、魔除け、招福の意味があるのだとか。あら、なんだか節分の話と似てますね。

でもあの尋常じゃない量の爆竹を鳴らすというのは、中華圏特有。日本では花火ほどには普及しなかったのかしら。追儺(ついな)の場合もそうだけど、どうも徹底的とか過剰な部分てのは淘汰されやすいのか?

横浜中華街春節獅子舞お囃子.jpg

横浜中華街春節爆竹の箱.jpg

春節にはお約束の爆竹。こんな箱入りならゴミも出ないで安心?

で、話を戻すとこのかわいい獅子はなんのために出てきたのかといえば、新年・元日の夕べから行なわれる「採青(さいちん、ツァイチン)」のため。

色鮮やかな獅子が、ドラや太鼓のお囃子とともに小路両岸の店を一軒一軒舞い踊り、家人の頭をかじりながら練り歩きます(爆竹を入れる箱状の手押し車も、獅子や楽団と一体となって移動していた)。

最後は戸口に吊された「紅包(ホンパオ)」と呼ばれる赤い祝儀袋を、グーンと伸び上がって口にくわえるのですが、本来は獅子の好物とされる青菜を吊し、まずはそれ=青物を採るのがいわゆる「採青」。

採青のご祝儀袋.jpg

軒先に吊されたご祝儀袋の紅包。聞くところによると、中身の相場はだいたい平均して3000〜5000円ぐらいだとか

これら縁起がよいとされる青物や祝儀を獅子がくわえとることで、福をつかむという開運招福の行事。またもともと中国の獅子舞は、春節に限らず祝祭時に舞う芸能で、邪気を払い福をもたらすもの。

さらに獅子のルーツをたどると、インドの遊牧民や農耕民の信仰からライオンが神格化、霊獣化されたものともいわれ、ゆえにその霊力をもつ獅子に頭をかじられると同様のご利益がある、つまり縁起がいいとされています。

横浜中華街春節採青1.jpg

まずは採青をするお店に獅子が入っていき、その家の人たちの頭をかじる

いやー、しかし突然獅子がこちらに覆い被さってきた時はホントびっくりしたー(・_・;)
こちとら必死に写真を撮っている最中で、まさか自分に獅子がかみついてくるとは露ほども思わず。まさに一瞬の出来事。

その後、くるりときびすを返した獅子のなかの人、肩車をして立ち上がり、まるでトーテムポールのように巨大化。この立ち技のパフォーマンスが、今回いちばんの見せ場。この時、一時的に軒先より高くなるのです。いやー、お見事!
観衆の盛り上がりも最高潮でした。

横浜中華街春節採青2.jpg

そして軒に吊された祝儀袋をパクリとくわえる


横浜中華街春節採青3.jpg

わしの頭をくったと思ったら、すぐにきびすを返して立ち上がると……


横浜中華街春節採青4.jpg

軒先よりも高く伸び上がった!! クライマックスは毎回この立ち技。
これを一軒一軒だから相当体力消耗しそうw


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posted by シマウマ-クラブ at 16:36| 横浜のおすすめ

2014年02月01日

横浜中華街の春節で獅子にくわれるの巻

2014年1月31日は中国の旧正月「春節」にあたり、横浜中華街でも「春節」を祝うイベントが目白押し。そこでのこのこと出かけて、採青(さいちん)の写真を撮っていたら……。

横浜中華街春節採青1.jpg

え、ええ、えっ! 獅子にあまたをかじられてもうた(しばし絶句)

横浜中華街春節採青2.jpg

トーテムポールみたいに高い


あまりの突然の出来事にひるんでしまったものの、これって縁起がいいんですって。
も、もしかして今年こそついているのか!?

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posted by シマウマ-クラブ at 16:44| 横浜のおすすめ

2014年01月30日

バレンタインデートに横浜「秘密の想い出チケット」を活用!

節分の次は2月14日のバレンタインデーと、宗教的にはかなり節操のないイベントが繰り広げられますが、それが日本の面白いところ。で、そもそもバレンタインデーとは……。

とのうんちくはさておき、本日は横浜観光コンベンション・ビューローでこの冬限定発行の「秘密の想い出チケット」をご紹介。

秘密の想い出チケット.jpg

チケットは横浜ロイヤルパークなど指定のホテルや各施設、webにて購入可能

これは2013年12月10日(火曜)から2014年2月16日(日曜)まで利用可能な横浜限定の観光チケット。1枚500円で6枚3000円または10枚5000円のいずれかで、セット販売されています。

チケットを購入すれば、必要枚数に応じてさまざまな施設でのイベントや特別体験、飲食店などでの食事が楽しめるという仕組み。

イベントの内容はそれぞれの施設で異なり、その数40種以上。なかには横浜市指定文化財「旧露亜銀行」のアンティックな建物でのプロポーズプラン、「横浜マリンタワー」や「原鉄道模型博物館」ではバレンタインデーだけのスペシャルプランなんてものあります。

横浜マリンタワー.jpg

横浜マリンタワーではチケット2名分計4枚で、通常は開放していない屋外の階段を利用して展望フロアまで上ることが可能(日にち限定)。途中にはハートのオブジェが置かれた撮影スポットも設置され、ムードを盛り上げる。ただし外階段なので防寒具は必携


また新港パーク近くにある「カップヌードルミュージアム」では、チケット1枚で「マイカップヌードルファクトリー体験」2食分の作成が可能(入館料は別)。しかも2014年2月1日(土曜)から2月14日(金曜)までは、期間限定でハートをあしらった「バレンタインラッピング」にハート型のかまぼこ具材も登場し、とってもラブリー。

もうひとつの人気体験プログラム「チキンラーメンファクトリー」では、残念ながらこのチケットは利用できないのですが、2014年2月1日(土曜)から2月28日(金曜)まで、バレンタインデーにちなんだ「ハート型チキンラーメン」の手作り体験が可能。こちらは常に混雑しており、事前予約が必要。

コスモクロック21.jpg

よこはまコスモワールドの大観覧車「コスモクロック21」は通常2名で1400円のところ、チケット利用なら2枚でOK。カップルでは400円お得となるが、1名単位での利用も可能

一方、特別体験というわけではありませんが、夜景好きにとって意外に使い手があるのが、横浜ランドマークタワー69階にある展望フロア「スカイガーデン」よこはまコスモワールドの大観覧車「コスモクロック21」。定番中の定番ですが、どちらも普段より割安で利用できるのがミソ。

とくに「スカイガーデン」は、展望台への入場料だけで通常1人1000円とややお高め。それが2名分計4枚の使用で、ペア入場券と展望フロア内にある「スカイカフェ」のオリジナルカクテルやドリンク2杯分が付いた特別プランを用意。

つまり2000円分のチケットに、おおよそ3000円以上の利用価値が出るというわけ。これはお得。しかも窓際にあるペアシートをゲットできれば、ロマンチックなことこの上なし! ただし平日でも日没後の窓際はとくに混むので、早めの到着が肝要です。

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横浜ランドマークタワー・スカイガーデンから見たコスモクロック21方面の夜景。さすがに69階の展望フロアから眺めるみなとみらいの夜景は圧巻だが、窓際にあるソファからは富士山方面を眺望。快晴なら富士山に夕日が沈む感動的な景色が得られる

このほか、横浜中華街の朝陽門近く、重慶飯店新館が入るローズホテル横浜では「中華街コンシェルジュが案内する中華街ツアー」(チケット2枚利用、3日前までに要予約・実施日に注意)を用意。

今ちょうど横浜中華街では、中国の旧正月を祝うイベント「春節」を2014年1月31日(金曜)から2月14日(金曜)まで開催中。中華街がとても華やぐ季節でもあります。

ちなみに2006年に完成した横浜媽祖廟(まそびょう)に祀られる月下老人は、縁結びの神様。春節のこの時期、媽祖廟では厄落とし・招福の神事「神輿くぐり」も行なわれています。

かなりの力技ではありますが、この際中華街の歴史散歩と縁結び、厄除け、春節を一気に楽しむのもいいかもしれません。ついでにインターコンチネンタルホテルの「恵方ロール」をみやげにしたら、もう何でもアリの世界w

横浜中華街市場通り.jpg

かつて朝市があったという横浜中華街の市場通り。

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2013年12月20日

みなとみらい21 オフィス全館ライトアップは12月24日!

横浜の夜景ショットを狙う方なら誰もがご存じの「TOWERS Milight〜みなとみらい21 オフィス全館ライトアップ」。2013年は3年ぶりに本命クリスマスイブの12月24日(火曜)16:30〜21:30に開催されることになりました。

この全館ライトアップ、みなとみらい21地区の全20施設が参加するだけあって実に壮観。実施時間のかなり前から、ベストショットを狙うカメラマンの陣取り合戦が繰り広げられるほど。デートで訪れた人たちは、ちょっとひるむかもしれません(^_^;

みなとみらい21夕景.jpg

汽車道から見たみなとみらいのビル群。トワイライトタイムなら手持ちでも充分撮影可能

とはいえ、撮影が目的でなくデートで訪れるなら、夜景になる前のトワイライトタイムに汽車道あたりを歩くのがおすすめ。これなら三脚なしでもきれいな写真が撮れるはず。ビル群をバックに、ツーショットを写す場合にも最適。

電車利用なら、桜木町駅で下車後、日本丸メモリアルパーク→汽車道→運河パーク(よこはまコスモワールド・横浜ワールドポーターズ)→横濱キャンドルカフェ・ナビオス横浜→万国橋→横浜赤レンガ倉庫→象の鼻パーク→横浜港大さん橋国際客船ターミナルと歩けば、ほぼ完璧。

とくに上記の風景を一望できる大さん橋は、横浜の夜景スポットとしてはベストオブベスト。しかも屋上デッキは24時間無料開放なので、まさに大トリにふさわしいポイントといえます。

大さん橋から見たみなとみらい.jpg

横浜港大さん橋の屋上デッキから見た、赤レンガ倉庫とみなとみらい21地区

もちろん元町・中華街駅あたりを起点にした逆コースも可能。ただし意外なほど距離があるので、横浜市営交通の「あかいくつ周遊バス」や1日乗車券、定期観光バスの「横濱ベイサイドライン」などを上手に利用するのも手。

昼間から時間が使えるというのなら、さらに山手の西洋館めぐりや元町のショッピング、港の見える丘公園山下公園の散策などを加えてみてはいかがでしょうか。定番中の定番ではありますが、ロマンチックなデートになること請け合いです。

とくに山手西洋館では、今年も「世界のクリスマス2013」と称し、12月25日(水曜)まで、イギリス、イタリア、スウェーデン、ノルウェー、オランダ、チェコ、ブルガリア、ブラジル、フィリピンなど、各国大使館が後援する特徴的なクリスマス装飾が行なわれています。期間中は各西洋館でコンサートなどイベントも開催。山手に点在する西洋館をめぐるだけで、世界を旅した気分に浸ることができます。

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posted by シマウマ-クラブ at 17:05| 横浜のおすすめ

2013年11月25日

横浜・山下公園通&日本大通のイチョウ並木が見頃! (2) 山下居留地の表玄関

山下公園通りのイチョウ.jpg


日本大通りの開港広場をまっすぐ進むと横浜港大さん橋、右に折れると山下公園通り

ここはかつての「山下居留地」(外国人居留地)で、山下公園通りはその顔的存在。この山下公園通りと、港の見える丘公園から山手イタリア山庭園にかけての「山手居留地」を結ぶ山手本通りは、「日本の道100選」にも選ばれています。つまり、これらは新旧2つの居留地にとっての導線、メインストリートでもあったわけです。

山下公園通り県民ホール前.jpg

山下公園通り・県民ホール前のイチョウ。公園通りというだけあって、ここも西洋式街路の設計を取り入れたもの。イチョウの木は昭和3年頃から植えられたという。今では美しいイチョウの並木道となったが、日本大通りに比べると、日当たりの関係から色づきは若干遅め

ちなみに山手居留地は、開港時に設けた山下居留地が手狭になったため、幕末から明治初期にかけてイギリス・フランス両軍が駐屯した港一望の高台を、新たに造成した外国人向けの住宅地。ゆえに今も旧領事館や共同住宅などの洋館が、坂道のそこここに残されています。

そして高台に広がるお屋敷街から、海に面した山下居留地の商館へと下る通勤経路にあたるのが、元町。もとは居留地が誕生し、横浜村の住民が移住させられた先が本村、現在の元町の始まり。

その後元町は、外国人相手の商店街として発展。今も続くウチキパンや喜久家洋菓子舗、「ハマトラ」など、独特の元町スタイルを生んだ土壌は、そんな流れを汲むわけです。

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イタリア山庭園に建つ外交官の家

さて山下公園通りに話を戻すと、幕末の開港当時は山下公園なんてありませんから、ここも海岸通の一部でした。開港時には象の鼻地区(現在の象の鼻パークと大さん橋の基部の両岸)あたりに2本の突堤があっただけ。

その後の1864(元治元)年、山下居留地のフランスなどの商館(現在のホテルニューグランド、スターホテル横浜)前に新たな波止場が建設され、これをフランス波止場(東波止場)と呼び、外国貿易用のふ頭となりました。

一方、象の鼻地区の突堤は、その目の前に英国領事館が建てられたことから、イギリス波止場(西波止場)と呼ばれるようになりました。

そんなイギリス波止場を起点に、1番(旧英国一番館=現在のシルクセンター)、2番(現在の貿易センタービル)と居留地が始まっており、建物は関東大震災で崩壊しましたが、今でもこのあたりの地割りはほとんど変わらず、地番も受け継がれています。

当時は海岸通が波打ち際ですから、ここがまさにミナト横浜のメインストリート。貿易商社や外国人向けのホテルが建ち並び、往時はビジネス街として活況を呈したわけです。

山下公園中央口.jpg

山下公園中央口付近は、当時のフランス波止場前にあたる場所。そして海岸通の街路照明を計画したのも、日本大通りの街路を設計したお雇い外国人のブラントン

そんなフランス波止場近くにあったのが、明治6年開業のグランド・ホテル。当世随一ホテルとして名声を博し、現在ホテルニューグランドにその名が受け継がれています。

大正12年の関東大震災により当時のグランド・ホテルは全壊しましたが、昭和2年には復興のシンボルとして、横浜市などが中心となり別資本でホテルニューグランドが開業(山下公園はその震災瓦礫で埋め立て、昭和5年に開園した臨海公園)。

氷川丸.jpg

山下公園に係留される氷川丸。このあたりが当時のフランス波止場

戦後はマッカーサーやチャップリンも滞在した歴史あるホテルで、玄関、ロビー、ホール、宴会場などに往時の面影をとどめています。内部は映画『THE 有頂天ホテル』をはじめ、数々の映画やTVドラマのロケ地となったのも納得の重厚さ。

そんなクラシックなホテルは、宿泊してこそ、その真価を発揮するもの。しかし本館1階にあるザ・カフェバー・シーガーディアンUなどを利用し、そのエッセンスをちょっぴり味わうことも可能です。

ホテルニューグランド本館.jpg

昭和2年築造のクラシック・シティーホテルの走り、ホテルニューグランド。ザ・カフェでは、アメリカン人向けにアレンジした「スパゲッティ ナポリタン」や「プリンアラモード」など、当地発祥とも伝わるメニューを試してみたい

旧英国7番館.jpg

旧英国七番館の戸田平和記念館。もとは上海租界から進出した、バターフィールド&スワイヤ商会の横浜支店として大正11年に建てられた英国商館で、海岸通り・山手公園通りでは唯一現存する震災前の建物(正面玄関部分のみ)。「英一番館」と呼ばれた上海最大級のイギリス系財閥、ジャーディン・マセソン商会横浜支店とも競合していた

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2013年11月24日

横浜・山下公園通&日本大通のイチョウ並木が見頃! (1) 慶応の大火で生まれた街路

日本大通りのイチョウの黄葉.jpg

歴史的建造物とみごとに整備された街路が、まるで西欧のプロムナードような雰囲気を醸す、日本大通り。燃えるようなイチョウの黄葉とオープンカフェが絵になる。2014年1月13日(月曜)16:30から22:00までは「日本大通りウインターイルミネーション2013」も実施され、いっそうロマンチック


神宮外苑のいちょう並木のことを書いたら、横浜・関内山下公園のイチョウ並木のことも書かなあきまへん。なーんて言っておきながら、実はイチョウが黄葉する季節に歩いたのは、ウン十年ぶり(^_^;

しかし、ここのイチョウ並木がこんなに素敵だったなんて。昔はよくこの前を通っていたのに、一体どこ見てたんだ!? ってほど記憶にないw 外苑前もいいけど、とくかく人が大杉。あそこは早朝に限りますね、もはや。

と、やや感傷的な気分に浸るのは、最近野毛や伊勢佐木町など「関外」ばっかりで、山下公園はとんとご無沙汰だったから。久々に足をのばしたら、この整然としてちょっとよそ行きな雰囲気もいいなぁと。まさに景観重視で整備された街路の魅力、ミナト横浜の歴史の厚みを再確認。

開港広場前の紅葉.jpg

開港資料館前交差点から見た開港広場のイチョウ並木。開港広場ではケヤキの紅葉も見られるほか、横浜開港資料館前には大イチョウ、資料館の中庭には開港時からの「玉楠の木」(タブノキ)も残る

開港広場スカンディヤ.jpg

開港資料館前交差点に建つ横浜貿易協会ビルとデンマーク料理の店・スカンディヤ。学生時代、北欧のスモーガスボードがなんたるかも知らず、少し背伸びして入った思い出の店w


まずは「日本大通り」。横浜スタジアムのある横浜公園から北の海岸通り、象の鼻パーク・大さん橋へと、海辺に向かってまっすぐにのびる街路で、開港の歴史にも深く関わる場所。

当時は海岸通りあたりまでまだ海だったので、ペリー一行は沖に艦隊を停め、小舟で上陸。つまり、現在の開港資料館前交差点がまさにその上陸地だった、というわけ。

この開港広場に隣接して建つ、現在の横浜開港資料館(旧英国総領事館)あたりに接待所が設けられ、1854(嘉永7)年、日米和親条約が結ばれました。文字通り、開港前広場はミナト横浜が歴史的な一歩を踏み出した場所でもあります。

そして横浜開港後の1866(慶応2)年に、関内一帯を襲った大火(豚屋火事)。これにより列強諸国から居留地の環境改善を迫られ、誕生したのが日本大通り。車道と歩道を分けた幅の広い西洋式街路です。ちなみに横浜公園は、焼けてしまった港崎遊郭(みよざきゆうかく)の跡地に造られた洋式公園。

ここから東が外国人居留地、西が日本人街で、周辺一帯には運上所(現在の神奈川県庁)や横浜裁判所(現在の横浜地方・簡易裁判所)、各国の領事館が集まるいわゆる「官庁街」となったわけですが、みな石造りの耐火建築で建てられているのがミソ。

神奈川県庁前.jpg

現在の神奈川県庁(左上)が建つ場所に、かつて神奈川運上所があったという。運上所はその後横浜税関となり、現在は開港波止場(旧西波止場=イギリス波止場)前にその本関庁舎「クイーンの塔」が建つ。また横浜地方裁判所(左下)には、昭和5年築造当時の旧庁舎事務棟の外装と内装の一部が復元されている

つまり、日本大通り横浜公園は類焼が及ばぬよう、両者を隔てる広大な防火帯(延焼遮断帯)を置く目的で造られたわけです。単に街路樹が素敵なパークアヴェニューというだけではなく、そんな歴史的経緯もあるわけです。しかも設計したのは、明治初期、日本全国に洋式灯台を建ててまわったブラントン

ただし今に至るイチョウが植えられたのは、関東大震災後の復興整備の頃。全長約430mにわたって65本が残り、現在横浜市の景観重要樹木にも指定されています。

三井物産横浜ビル.jpg

明治44年築造の三井物産横浜ビル(上)や昭和4年築造の旧横浜商工奨励館(現・横浜情報文化センター、右下の建物)など、歴史的建造物も目白押し

日本大通りのイチョウ並木.jpg



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posted by シマウマ-クラブ at 00:54| 横浜のおすすめ

2013年11月15日

横浜港近代化遺産の一般公開&かながわ畜産フードコレクション2013

横浜港の大さん橋を目指すなら、街歩きついでに港周辺の近代化遺産めぐりもしてみたいもの。大さん橋の基部にあたる象の鼻地区は、開港時のもっとも古い波止場で、現在象の鼻パークとして整備されています。

みなとみらい21地区.jpg

象の鼻パークから眺めたみなとみらい21地区

象の鼻パークと赤レンガ倉庫.jpg

象の鼻パークと赤レンガ倉庫群


この象の鼻パークと大さん橋、横浜赤レンガパークなどの歴史に関しては以前ここここなどに書いたので省略。

その象の鼻パークの手前、関内エリアにある横浜税関本関庁舎(クイーンの塔)、神奈川県庁本庁舎(キングの塔)、横浜市開港記念会館(ジャックの塔)が建ち並ぶ「みなと大通り」を散策。これらは通称「横浜三塔」と呼ばれる塔屋やドームをのせた建物が特徴的。

いずれも大正時代から昭和初期に建てられたもので、まさに和洋折衷の不思議なスタイルではありますが、当時としては時代の先端的建築物。今では横浜港が近代化していく過程を伝える歴史遺産であり、シンボル的存在にもなっています。

横浜税関資料展示室.jpg

象の鼻パークのたもとに建つ横浜税関本関庁舎。その前身は1859(安政6)年設置の神奈川運上所。税関構内の施設として大さん橋と象の鼻一帯が整備、まさに横浜の水際で港の歴史を見つめてきた建物といえる。別名クイーンの塔と呼ばれ、イスラム風のドーム型塔屋をのせたオフィス建築は1934(昭和9)年の竣工。現在みなと大通りに面した併設の資料展示室「クイーンのひろば」では、偽ブランド商品などの実物展示も。また2013年11月24日(日曜)の11:00から16:00には、庁舎見学会を開催。通常は非公開となっている7階ロビーや旧税関長室ほか3室が見学可能。この旧税関長室は、マッカーサー元帥が執務したと伝わる部屋を創建当時のままに復元


横浜港大さん橋にある屋上広場のデッキからも三塔を一望できますが、ほんの数百メートルの範囲内に固まっているので、散策がてらぜひ建物内部の見学を。

また不定期の場合もありますが、通常は一般公開されていない範囲を目にできる、見学会も各施設で実施。建築好きなら、その日に標準を合わせて内部見学に向かうのもおすすめです。

ちなみに神奈川県庁本庁舎では、内部の一般公開日にあわせて各種イベントも実施。本庁舎駐車場と大会議場では、2013年11月17日(日曜)の10:00から15:00まで「かながわ畜産フードコレクション2013」を開催。

神奈川県庁本庁舎.jpg

1928(昭和3)年竣工の神奈川県庁本庁舎。当時流行の帝冠様式のはしりで、別名はキングの塔。国の登録有形文化財に指定されているが、今も現役で使われている。不定期で内部の一般公開が実施されており、2013年は11月17日(日曜)、11月24日(日曜)、12月15日(日曜)の10:00から16:00まで。3階の知事室のほか、旧貴賓室、旧議場、6階の本庁舎歴史展示室などが見られる


「かながわの畜産フード食べ比べ」では、今や有名になった牛のシロコロや相州牛の串焼き、横濱ビーフのカレーライスや牛肉コロッケ、高座豚のフランクフルトなどのB級グルメ、牧場直送の飲むヨーグルトやジェラート、プリンなどのスイーツ、県畜産会養鶏部会のたまごのつかみどりなど、神奈川生まれの畜産・乳製品が目白押し。

試食・販売などのほか、和太鼓やマンドリンの演奏、チアリーディング、骨密度の測定など、盛りだくさんな内容で、何だかとても愉しそう。

ただし当日は横浜国際女子マラソンの開催日にもあたるため、交通規制を実施。公共交通機関を利用するのが得策です。

横浜市開港記念会館.jpg

通称「ジャックの塔」と呼ばれる横浜市開港記念会館。1917(大正6)年竣工の横浜市の公会堂で、時計塔と角ドーム、八角ドームを配した赤レンガの建物。内部には建築当時のスタイルに復元された貴重なステンドグラスも設置。見学は部屋以外はいつでも可能で、毎月15日には講堂や会議室も一般公開されている





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