2015年05月19日

植村直己の定宿だった! 白馬アルパインホテル

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白馬三山を眺める一等地に建つ、白馬アルパインホテル。実は、この宿、冒険家・植村直己ゆかりの宿でもあります。というのも、明治大学山岳部の定宿だから。
「今年も、新入生歓迎合宿に例年通り、明治の山岳部がやってきました」
と、ご主人の丸山勝美さん。
宿からは八方尾根を目の前に見上げることができますが、宿の玄関前の芝生にはなんとケルンが。
「私は、このケルンをベースケルンと名付けているんですよ。八方尾根への起点となるケルンというわけなんです」
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ロビーの暖炉の上に置かれた古びたCASSIN(カシン)のピッケルは、明大隊のチョモランマ登頂に使われたものだそうです。
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夕食に登場の岩魚(イワナ)。一見すると単なる陶板焼きのようですが、実はかなり凝っています。「素焼き岩魚の陶板みぞれ煮」。一度素焼きした岩魚に甘辛いタレをからめて食べるもので、大根おろしが添えられていています。もちろん、白馬アルパインホテルのオリジナル。
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「これは、なんというメニューですか?」
と尋ねる取材スタッフに対して、ご主人の丸山さん、
「いいネーミングがないので、岩魚の陶板焼きとウチでは呼んでいますが・・・。何かいい呼び方がありませんかね」
ということで、今回の取材を記念して、この料理、
「素焼き岩魚の陶板みぞれ煮」
と、ネーミングしたので、皆々様よろしくお引き立て下さいませ。
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白馬アルパインホテル

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2013年10月17日

白馬の三段紅葉と栂池自然園 その2 ひと足のばして紅葉の穴場・小谷村鎌池へ

翌日はハイジ・ホフから車で30分弱の栂池自然園へ。白馬乗鞍岳の中腹、標高1900mから2000mに広がる日本アルプス屈指の湿原地帯で、高山的な雰囲気とイメージの異なる湿原が連続する点は、さすがは北アルプスの雲上という感じ。しかも水ばしょう湿原の脇まで栂池パノラマウェイ(栂池ゴンドラリフト・栂池ロープウェイの総称)が通じているので、労せずにスタート地点に立つことができます(17日に冠雪あり)。

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栂池自然園の紅葉


水ばしょう湿原、ワタスゲ湿原、浮島湿原、展望湿原と名付けられた湿原地帯の園内は、一周約5.5kmをすべて歩くと、休憩込みで4、5時間はみておきたいもの。1日がかりのプランとなるので、足に自信のない人は、バリアフリーのミズバショウ湿原だけをのんびり周回するのもおすすめ(往復1時間)。栂池自然園入口には、栂池ビジターセンターもあるので、まずはここに立ち寄って状況確認を。

現在紅葉の見頃は、現在ゴンドラリフトから栂池ロープウェイあたりまで徐々に下がってきており、栂池自然園はすでに晩秋の装い。時間がない人は「栂池パノラマウェイでの空中散歩」という手もアリ。

もし、時間がたっぷりあるという人なら、栂池自然園から車で1時間ほど、小谷温泉の北に位置する鎌池もおすすめ。こちらは標高1190m、長野県小谷村と新潟県糸魚川市の県境にそびえる雨飾山登山口にもほど近い、知る人ぞ知る紅葉スポット(下の地図参照)。

今年は気温の変化が例年とは異なり、地元の人でも紅葉の推移予測がなかなか難しいようですが、快晴で風がない日には、美しい水鏡が見られるとあって、カメラマンの間でとくに人気。池畔に一周40分の遊歩道も整備され、ブナ林トレッキングが楽しめます。まだ少し見頃前ですが、今週もう少し気温が下がれば、紅葉が進むと思われます。

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湖面にブナの紅葉が映える鎌池






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白馬の三段紅葉と栂池自然園 その1 麓から眺める八方尾根
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2013年10月16日

白馬の三段紅葉と栂池自然園 その1 麓から眺める八方尾根

白馬周辺のトレッキングで抜群の人気を誇る、八方尾根栂池自然園。とくに八方池から白馬三山の見事な眺望が楽しめるのが、八方尾根自然研究路。八方アルペンラインを乗り継ぎ、一気に標高1820mの八方池山荘(第1ケルン)に到達可能。しかもここから第2ケルン、八方ケルン、第3ケルンのある八方池までは、なんと片道1時間。雪を残した白馬三山の視界が広がるため、スイスのグリンデルワルドなど、ヨーロッパアルプス顔負けのアルペンムードが堪能できます。

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黒菱平・鎌池湿原から見た白馬三山


しかし現在紅葉の見頃は、白馬三山を望む標高1680mの黒菱平・鎌池湿原から、ゴンドラリフト終点・標高1400mの兎平あたりまで。山頂は冬の装いなので、登山する際の装備はしっかりと。

山頂には10月13日に冠雪もあったので、今後紅葉の進み具合によっては、麓近くの宿に滞在し、白馬特有の「三段紅葉」(山頂の雪、紅葉の赤、麓の緑)のシャッターチャンスを狙う、または黒菱林道(黒菱展望道路)あたりをドライブ、というのも手(ただし1.5車線幅で、カーブの連続なので対向車には注意)。

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シャレーホテル ハイジ・ホフから見た冠雪の白馬三山(毛谷村さん撮影)


そこでおすすめは、シャレーホテル ハイジ・ホフ白馬ジャンプ競技台や八方尾根を眼前に望む絶好の宿で、ご主人の毛谷村さんいわく、八方池のピークが過ぎ、スキーシーズン前で静かなこの時期「スケッチや写真撮影の目的地にする人も多いですよ」とのこと。

また上の写真は、冠雪があった13日早朝に毛谷村さんが撮影したものですが「今回の冠雪はアルプス一面とはいかず、白馬三山と唐松ぐらいまで。今年は例年より気温が高いようなので、きれいな三段紅葉までは、あともう少し気温が下がってくれないと」とも。(注:10月17日には五竜岳も初冠雪。下に毛谷村さん撮影分の写真を追加しています)

下の写真でもおわかりのように、常連から「絶景ホテル」と呼ばれるロケーションはもちろん、とにかく居心地が抜群!! ずっと宿のテラスに座ってアルプスの山々を眺めていたいほど。深まりゆく秋の1日、連休後の静寂を求め、あえてノープランで白馬に向かい、初日は宿にゆっくり滞在。ちょうど新そばの季節でもありますし、地元に精通する毛谷村さんに周辺の穴場スポットなどを教えてもらうのもいいでしょう。

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春にはまるでチロルのような雰囲気となるシャレーホテルハイジ・ホフ

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10月17日朝、毛谷村さんから届いた白馬冠雪の風景。本日は五竜岳まで冠雪したとのこと(毛谷村さん撮影)



posted by シマウマ-クラブ at 08:55| 白馬のおすすめ

2012年08月22日

これから夏休みなら、白馬へ! 

白馬村のプチホテル連合の代表であるシャレーホテルハイジ・ホフの毛谷村オーナーから、今朝(2012年8月22日)の白馬の様子が送られてきました。

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ホテルの前から眺めた白馬鑓ヶ岳とパラグライダー。手前の草地は八方尾根です。写真のパラグライダーは「スカイブルー八方尾根パラグライダースクール」。

インストラクターの操縦で二人一緒に飛ぶ、二人乗り観光フライト「ダンデムフライトコース」も用意され、1万2000円(保険代、ゴンドラ代込み/9:00から1時間ごとに予約受付)。飛び立つのは標高1380mの「109テイクオフ」から。「109テイクオフ」までは八方尾根のゴンドラリフトで上がります。ここから高度差650mをインストラクターのガイドで、降下するという仕組みです。

「八方尾根自然研究路は8月下旬〜9月上旬にかけて、クルマユリ、タカネナデシコ、シモツケソウ、キンコウカ、エゾシオガマ、タカネマツムシソウ、ハクサンシャジン、カライトソウ、シロバナハナニガナなど夏の花の名残と秋の花が同時に楽しめる季節。空も青く高く澄み、爽やかな風が吹き抜ける最高のシーズンです」(毛谷村さん)とのこと。

ホテルにも空室の多くなる季節。「紅葉シーズン前の夏の終わりから初秋は、リフトも待たずに乗れるから実は、すごくおすすめの季節なんですよ」。


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8月22日朝、シャレーホテルハイジ・ホフ前からの白馬鑓ヶ岳(毛谷村さん撮影)

タグ:白馬
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2012年07月31日

八方尾根に安く登る方法、発見!

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白馬三山を眺める雲上の別天地、八方池。
白馬山麓の八方から八方アルペンライン(八方尾根ゴンドラリフト「アダム」→アルペンクワッドリフト→グラートクワッドリフトの乗り継ぎ)を利用すれば3つのリフトを乗り継いで、八方池山荘 (第1ケルン)に到達できます。
ここから八方尾根自然研究路を歩けば、八方池です。

これが通常の八方尾根のアプローチ。

ところが、今年は黒菱第3ペアリフト (黒菱駐車場(黒菱林道終点)→黒菱平)が営業しています。山麓から黒菱林道を利用し、黒菱駐車場に車を置き(駐車場は無料です)、黒菱第3ペアリフトに乗れば、黒菱平でグラートクワッドリフトに乗り継ぐことができるのです。

この黒菱林道(黒菱ライン)を利用すれば、
八方アルペンラインに比べて、大人1人1600円も得する計算に。

八方アルペンライン(八方尾根ゴンドラリフト「アダム」→アルペンクワッドリフト→グラートクワッドリフトの乗り継ぎ)=合計2600円
黒菱ライン(黒菱第3ペアリフト→グラートクワッドリフトの乗り継ぎ)=合計1000円

という内訳です。
大人2人、小人2人のファミリーなら、4800円も違うことに!

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黒菱第3ペアリフト

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黒菱林道


「黒菱林道は白馬三山を眺める眺望のいい林道です。途中には牧場を横断する素敵な場所も。ただし、幅員が狭く、慎重な運転が必要です」
とは、八方尾根に精通する白馬アルパインホテルのご主人、丸山勝美さんの話。

タグ:白馬
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2012年06月15日

アルプス絶景! 白馬・青鬼をご存じですか?

農林水産省が選定する「日本の棚田百選」。文化庁の文化財保護法によって守られる「重要伝統的建造物群保存地区」。このふたつがダブルで指定されるエリアが、白馬村の青鬼(あおに)地区。
国道148号(千国街道)を岩岳入口の北で分かれ、通(かよい)地区の姫川第2ダムから、急峻で細い道をくねくねと上ると、谷間に開けた台地があります。それが青鬼。
アルプスの村・白馬では、白馬三山・北アルプス側の山並みを「西山」、反対側の丘陵地を「東山」と総称していますが、青鬼はなだらかな丘が広がる「東山」に位置する集落です。

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上の写真は、青鬼の棚田越しに眺めた北アルプス・白馬連峰。6月の平日というのに、カメラマンや絵を描く人で賑わっていました。
「大型の団体バスでやって来るケースもあって、すれ違いができないので冷や冷やのことも」
とは地元の人の話です。

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こんな山間の小さな集落がなぜ「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されているのかといえば、かつてここに善光寺へと通じる善光寺街道・柄山峠越えの道が通っていたから。中世〜近世には松本平や越中の人もこの道を通って、鬼無里から善光寺へと詣でたというわけです。

白馬村の各所に縄文遺跡や古墳時代の円墳もあり、白馬を流れる姫川の「姫」は高志国(古代に敦賀から山形県庄内にかけて存在したとされる王国=律令時代の越後・越中・能登・加賀・越前の5国)の姫君・沼河比売(ぬなかわひめ、奴奈川姫)に由来するともいわれていますから、かなり以前から善光寺平へと抜けるルートがあったのかもしれません。

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重要伝統的建造物群保存地区に選定される青鬼には、上の写真のような「ガッタリ」も復元されています。鹿脅しのように水の重みを利用して米を搗く道具で、水車ほど大がかりな仕組みでなくても精米できるので山村では重宝されました。正しくは添水唐臼(そうずからうす)とか、水唐臼と呼ばれる仕掛けです。

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集落には青鬼神社、「向麻石仏群」、「阿弥陀堂石仏群」(上の写真)といった宗教関連の遺跡も点在しています。

シマウマ-クラブ取材班は目下、白馬エリアのスポットを取材・充実中です。
この夏は、アルプスの村、白馬へ!

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2012年06月13日

白馬で雪形が見頃に

北アルプス山麓の村、白馬村。
白馬三山と呼ばれる、白馬岳(2932m)、白馬鑓ヶ岳、杓子岳が山麓から見上げるように聳えます。
この時期、注目が「雪形」。
残雪の形や、雪の中にできる岩場などが人や動物の形に見えるのが雪形です。大雪渓やお花畑で有名な白馬岳(しろうまだけ)も今では「はくばだけ」と呼ばれることが多く、村名も白馬村(はくばむら)ですが、山名・村名の由来となったのが、「代掻(しろか)き馬」と呼ばれる雪形です。

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上の写真の中央に見える黒い部分が「代掻き馬」。左側が頭で右側が尾っぽです。今年は雪が多く、春の訪れが遅かったので、雪形は6月になってもご覧の通りの完成スタイルで眺望できます。
「今年は代掻き馬が見られるのも遅かったのですが、年によって違うので、ちょうど田植えを始める合図にもなっていたのです。だから代掻き馬という名前にも意味があるわけです」
とは、ホテルからも代掻き馬を視認できるシャレーホテルハイジ・ホフのご主人・毛谷村功さんの解説。

白馬連峰をよーく探すと、黒い仔馬も。

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白馬岳のさらに北、大日岳に現れる「仔馬の雪形」。例年だと4月下旬頃に現れるのですが、今年は6月になってもバッチリ。

「雪形を眺めるのなら、松川に架かる白馬大橋なんかがベストでしょう」とのことです。

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白馬大橋からの白馬三山


タグ:白馬
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