2014年03月31日
雪景色の新潟・山古志の棚田と魚沼の山河
魚野川、金城山と巻機山
桜咲く関東以西ですが、信越より東はまだ少し先。山古志では例年3月下旬だと、地元の人はまだスタッドレスタイヤを履き替えていない状態。でも今年は珍しく雪が少なめと聞いていたので、念のため山古志支所に再度確認すると、支所付近の積雪は現在140cmとのこと。
140cmと聞くとちょっとぎょっとしますが、雪深い山古志でも、道路面に限っていえば雪はないとのことなので、行けるとこまで行ってみようとダメもとで出発!
市街平野部では雪も消え、すでに春の装いですが、いざ山間部に差しかかるとやはり結構な雪。時折路面をさらさらと流れる雪解け水が逆に凍ったらと思うと、軽い恐怖を覚えます。
山古志支所近くにある棚田の定点ポイント
虫亀のいつものポイントは道路途中で除雪終了のため、通行不可。ということは、たぶん他のポイントもだいたい同じような感じだろうと、安全な山古志支所方面へ。
支所手前に定点観測のポイントがあるので、そこで撮影。出発前の情報ではノーマルタイヤではムリ、といわれていたので、結局iPhoneしか持っていなかったけれど、まあ今回はお試しなのでこの程度で御の字。
スキー場方面も道路は除雪されているのでしょうが、なんだか急に霧が発生。山の天気は急変が怖いので、狭いトンネル内でスリップなんぞした日には目も当てられないと、早々に退散。
一度来てみたかった雪に包まれる山古志の棚田。が、濃霧発生により撤収を即断
ちょっと恐がりすぎかもしれませんが、以前、阿蘇の菊池渓谷付近で突然の雪にみまわれ大変な目に遭った経験から、冬山にはもうこりごり。その時はチェーンがあり、たまたま手伝ってくれる人もいたのでなんとかなったのですが、用心にこしたことはありません。
ちなみに山古志支所によれば「今週は週間予報も良く、道路面には雪はございませんが、雪が降りますと、ノーマルタイヤでは走行できないと思います。またポイントによっては、道路自体が冬期間通行止めとなっております。よって、道路管理者の判断により春除雪が始まりますので、例年ですとゴールデンウイークあたりの開通となっております」とのこと。
ポイントによってはゴールデンウイークでも除雪がおっつかない場所もあるほど、雪の深いところもあります。それほどの豪雪地帯なんです、山古志は。まさに古志の山です。現に当方、種芋原で大変な目にあったこともあります(¨;)
帰路の関越自動車道・六日町〜塩沢石打IC間では、八海山など越後三山や魚野川、巻機山の車窓風景を堪能しました。山古志や魚沼地方では、桜の開花は例年4月中下旬と約1ヶ月遅れ。春の息吹が待ち遠しいですね。
魚沼地方を流れる魚野川
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新潟・山古志の棚田と多菜田
posted by シマウマ-クラブ at 14:26| 新潟のおすすめ
2013年11月22日
新潟・山古志の棚田と多菜田
山古志・虫亀(むしがめ)地区の棚田と棚池
今ちょうどNHKの『キッチンが走る! 』を見ていたら、新潟県長岡市山古志地区の棚田が出ていました。実はこの春に行ったのですが、もうすぐ冬支度(先日紹介の松之山・松代と同じく県内有数の豪雪地帯)なのにずっと積み残していたので、便乗してちょこっとだけご紹介(^_^;)
このあたりは2004年の新潟県中越地震で甚大な被害を受けた地域。集落ごと水没したところ(木篭=こごも集落)もあり、今もその爪痕が残されています。一方みごとに棚田が再生されたところもあり、集落ごとの直売所や食事処なども増えました。
AKBがロケで山古志を訪れた時に対面した、アルパカの牧場もあるんです。と、他にも「牛の角突き」(闘牛)などいろいろ紹介したいことはあるんですが、それはまた次回。
で、『キッチンが走る! 』に出ていた棚田と多菜田。棚田は文字通りですが、このあたりの棚田は棚池を兼ねているのが特徴的。棚池が錦鯉の養鯉池となっているのです。
地元では「たなすわら」と呼ぶ、種芋原(たねすはら)地区の棚田と棚池
油夫(ゆぶ)地区の棚池
そんな山古志の象徴でもある棚田の名にあやかった直売所兼食堂が、虫亀地区にある「多菜田(たなだ)」。地元農家の女性たちが集まって地元特産の山菜や野菜などを販売しており、併設の食事処では手作りの山菜、野菜料理が味わえます。
多菜田直売所で元気に働くお母さんたち
春の山菜はとくに豊富で、ふきのとう、こごみ、こしあぶらなどがどっさり。朝からお母さんたちが総出でパッキングしていました。山野草のお茶もあります。夏野菜や秋はきのこも楽しみです。
ところで、TVにも登場した山古志特産の伝統野菜「かぐらなんばん」、自分も塩漬けを虫亀の直売所で買いました! 本来はピーマンと見まごうばかりのビッグサイズの唐辛子。これを塩抜きして作った保存食「かぐらなんばん味噌」、ピリリと辛いけど、棚田米とともに頂くとおいしさ倍増デス。
かぐらなんばんはオーソドックスな味噌にしたが、ジャム、漬物などに応用可能
棚田のコシヒカリにのせて味わえば、なおうまい
こごみは茹でて醤油とかつお節、味噌マヨネーズ和えなどにすると食べやすい
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雪景色の新潟・山古志の棚田と魚沼の山河
posted by シマウマ-クラブ at 21:30| 新潟のおすすめ
初雪残る秋の棚田&美人林の紅葉(4) ナステビュウ湯の山と四季彩館ベジぱーく
美人林を散策後、松之山温泉に浸かって帰ろうと。温泉街の中心部にある共同浴場「鷹の湯」では、かつてめちゃんこ熱い思いをしたので、国道353号から県道80号経由でナステビュウ湯の山へ。
ここは日帰り入浴専門の温泉施設で、周囲の山並みを見下ろす露天風呂も併設。食堂や大広間、マンガ室なんかもあり、1日のんびりできます。鷹の湯とは源泉が異なりますが、湯坂温泉を引き湯したもので、泉質は同じくナトリウム・カルシウム-塩化物温泉。ホウ酸や塩分が多く、日本三大薬湯のひとつとして知られています。
源泉温度はやはり95度と非常に高温ですが、熱交換システムによって温度を下げており、適温で入浴できました(これ大事w)。露天風呂の景色がいいので結構長湯してしまい、湯上がりには2階のマンガ室で寝転んで休憩。1階の売店では地元の野菜や果物、みやげものも販売しています。
源泉かけ流し(一部循環併用)のナステビュウ湯の山。露天風呂は渓谷の紅葉も眺められて最高
ここでみやげを調達しようと思ったのですが、春の帰り際に通ったJA十日町の農産物直売所「四季彩館ベジぱーく」のことをふと思い出し、まだ15:00すぎだったのでちょっと寄ってみようと。
四季彩館ベジぱーくはJA十日町が運営
店内には新米はもちろん、地場でとれた野菜をはじめ、米粉を使ったお菓子や妻有ポークなどのソーセージや味噌漬けなども
いやー、地場産の野菜や乾物を冬場の保存食にするため、どっさり買い込んでしまいましたww しかし特筆すべきは、米粉パン。昼飯がちょっと早すぎたので併設の米粉パン工房「米(べい)かりー」で買った米粉のくるみパンをぱくついたのですが、これがまたちょうど焼きたてだったせいもあり、めちゃめちゃモッチモチ!!
しかしあまりにお腹が空きすぎていて、写真を撮る前に全部食べちゃいましたw すみません。それにしても米粉のパンて、こんなにおいしかったんですね。くるみもいっぱい入ってたし。今度行くことができたら、また買おう!
米粉を使ったクッキーはシナモン、紅茶、ココアなどがあり、甘さ控えめ
ぜんまいやずいきなどは下処理が大変なので、乾物で購入すれば保存食に最適
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残雪残る春の棚田&ブナ林 (1) 新潟県十日町市松代・蒲生の棚田と儀明の棚田
残雪残る春の棚田&ブナ林 (2) 新潟県十日町市松代・星峠の棚田
残雪残る春の棚田&ブナ林 (3) 松之山・美人林の新緑
残雪残る春の棚田&ブナ林 (4) 道の駅まつだいふるさと会館
初雪残る秋の棚田&美人林の紅葉(1) 名代生そば由屋
初雪残る秋の棚田&美人林の紅葉(2) 十日町市松代・星峠の棚田と儀明の棚田
初雪残る秋の棚田&美人林の紅葉(3) ブナの落葉が広がる美人林
ここは日帰り入浴専門の温泉施設で、周囲の山並みを見下ろす露天風呂も併設。食堂や大広間、マンガ室なんかもあり、1日のんびりできます。鷹の湯とは源泉が異なりますが、湯坂温泉を引き湯したもので、泉質は同じくナトリウム・カルシウム-塩化物温泉。ホウ酸や塩分が多く、日本三大薬湯のひとつとして知られています。
源泉温度はやはり95度と非常に高温ですが、熱交換システムによって温度を下げており、適温で入浴できました(これ大事w)。露天風呂の景色がいいので結構長湯してしまい、湯上がりには2階のマンガ室で寝転んで休憩。1階の売店では地元の野菜や果物、みやげものも販売しています。
源泉かけ流し(一部循環併用)のナステビュウ湯の山。露天風呂は渓谷の紅葉も眺められて最高
ここでみやげを調達しようと思ったのですが、春の帰り際に通ったJA十日町の農産物直売所「四季彩館ベジぱーく」のことをふと思い出し、まだ15:00すぎだったのでちょっと寄ってみようと。
四季彩館ベジぱーくはJA十日町が運営
店内には新米はもちろん、地場でとれた野菜をはじめ、米粉を使ったお菓子や妻有ポークなどのソーセージや味噌漬けなども
いやー、地場産の野菜や乾物を冬場の保存食にするため、どっさり買い込んでしまいましたww しかし特筆すべきは、米粉パン。昼飯がちょっと早すぎたので併設の米粉パン工房「米(べい)かりー」で買った米粉のくるみパンをぱくついたのですが、これがまたちょうど焼きたてだったせいもあり、めちゃめちゃモッチモチ!!
しかしあまりにお腹が空きすぎていて、写真を撮る前に全部食べちゃいましたw すみません。それにしても米粉のパンて、こんなにおいしかったんですね。くるみもいっぱい入ってたし。今度行くことができたら、また買おう!
米粉を使ったクッキーはシナモン、紅茶、ココアなどがあり、甘さ控えめ
ぜんまいやずいきなどは下処理が大変なので、乾物で購入すれば保存食に最適
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初雪残る秋の棚田&美人林の紅葉(1) 名代生そば由屋
初雪残る秋の棚田&美人林の紅葉(2) 十日町市松代・星峠の棚田と儀明の棚田
初雪残る秋の棚田&美人林の紅葉(3) ブナの落葉が広がる美人林
posted by シマウマ-クラブ at 09:45| 新潟のおすすめ
初雪残る秋の棚田&美人林の紅葉(3) ブナの落葉が広がる美人林
さて「秋の日はつるべ落とし」。山道で万が一路面が凍ったり道迷いなどしたら大変と、蒲生の棚田はあきらめ、急ぎ美人林へ。
やはり田舎は安心。駐車場も空いていました。紅葉は朝より日が傾きかけたぐらいがきれいと山の撮影でも言われたので、まずまずの光線具合。まあ自分程度のレベルではたいして関係はないのですがw 人も少なく写真も撮りやすい(__;)
この春、新緑の季節に美人林を訪れて本当に感動。ぜひ紅葉の時期も来てみたいと思っていたので、念願叶いました。うん、恋人同士が秋の装いで絵になるなぁ。デートにもぴったりですが、関東からだとちと遠い!? でも写真に収めたら素敵な思い出になりそうです(とそそのかす)
なんていいながら、無粋にもこちらは長靴履きw だって雪とブナの葉の落葉で、足もとがぬかるんでいるんです。長靴積んどいてよかったー。しかしブナ林は落葉しても、赤茶色のじゅうたんを敷き詰めたように美しい。風もなく、ため池の湖面にもブナの木々がきれいに映し出されていました。
ちなみに2013年11月21日(木曜)現在、雪は消えていますが、早朝の凍結等には気をつけてお出かけ下さい。紅葉の見頃は今週いっぱいぐらいと思われますが、落葉のブナ林もまた風情があります。ただし、11月18日(月曜)から12月6日(金曜)まで、一部道路修繕のために通行止めの区間がありますので注意を(迂回路あり)。
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初雪残る秋の棚田&美人林の紅葉(1) 名代生そば由屋
初雪残る秋の棚田&美人林の紅葉(2) 十日町市松代・星峠の棚田と儀明の棚田
初雪残る秋の棚田&美人林の紅葉(4) ナステビュウ湯の山と四季彩館ベジぱーく
posted by シマウマ-クラブ at 09:20| 新潟のおすすめ
2013年11月21日
初雪残る秋の棚田&美人林の紅葉(2) 十日町市松代・星峠の棚田と儀明の棚田
松代・儀明の棚田と紅葉
十日町で腹ごしらえの後、国道117号をそのまま南下し、津南から松之山の美人林に向かう予定だったのですが、春に行った星峠の棚田も気になり、結局ほくほく線沿いから松代(まつだい)方面へ。
星峠というだけあり、小高い集落の最奥に位置するため、11月15日をもってトイレも閉鎖。この日はまだ初雪が根雪のように残っており、ここが豪雪地帯であることが改めて感じられます。車の運転にあまり自信がないため、側溝などに気をつけながら慎重に運転。あぁしかし、雪と紅葉と棚田のコントラストがみごとです!
松代の最奥にある星峠の棚田
儀明の棚田へも、もしかして山桜の紅葉にまだ間に合うかもと思い、車を走らせました。今年は春先に鳥の餌不足で、桜が咲く前にみんな花芽を食べられてしまいましたが、来年はきれいに桜が咲くといいですね。ほとんど葉っぱも落ちかけでしたが、なんとか赤い紅葉と棚田の水鏡が見られました。
儀明の棚田と山桜の紅葉
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残雪残る春の棚田&ブナ林 (4) 道の駅まつだいふるさと会館
初雪残る秋の棚田&美人林の紅葉(1) 名代生そば由屋
初雪残る秋の棚田&美人林の紅葉(3) ブナの落葉が広がる美人林
初雪残る秋の棚田&美人林の紅葉(4) ナステビュウ湯の山と四季彩館ベジぱーく
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初雪残る秋の棚田&美人林の紅葉(1) 名代生そば由屋
新潟で紅葉といえば、この時期弥彦公園のもみじ谷が有名。しかし休日の混雑は激しく、渋滞必死。というわけで、すでに落葉が始まりかけている美人林へ。こちらはブナ林なので落葉も無問題。しかも休日でもさほど混雑していないでしょう。
とその前に、前回食べそびれた名代生そば由屋へ立ち寄り。小千谷(おぢや)や十日町の名物であるへぎそばを味わいます。人気店ですが、11時前なのでこちらもまだ混雑前と踏み、早めの昼食。でも結構な勢いで人が入って来るので、びっくり(O_O)
国道117号沿いにある名代生そば由屋
この魚沼・妻有(つまり)地方というのは、昔から越後縮布(えちごちぢみ)と呼ばれる織物が盛んな地域でして、そばのつなぎには、縮布の工程で糊として使われていた海藻の一種「布海苔(ふのり)」を使っております。
喉ごしつるつるなのが特徴ですが、この店のつゆは煮干しの風味が結構勝ってる。これはあまり経験ない。で、薬味には練りがらし! これは意外だけど結構いける。
当初3人前ぐらいは食べられるだろうと思い、一応店員さんに確認したら、2人前で充分とのこと。それでも結果的にかなり余ってしまい、あまりにもったいないので持ち帰りできますか? とそば屋で野暮なことを聞いたら、持ち帰りセットみたいに、つゆ付きでパッキング用一式を用意してくれました。ありがたい。
そばなんてのびちゃうから家で食べるのはどうかなと思ったんですが、十日町産のなめこを大量投入してつゆを温め直したら、案外おいしく頂けました。残さないで良かった!
「へぎ」と呼ばれる杉板の四角い器に、まるで糸束をのせるように手盛りされたそば。この店のへぎそばは、つるつるとした喉ごしを楽しむものという感じ。だしは煮干しの味が強いが、これはこれであり
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初雪残る秋の棚田&美人林の紅葉(4) ナステビュウ湯の山と四季彩館ベジぱーく
とその前に、前回食べそびれた名代生そば由屋へ立ち寄り。小千谷(おぢや)や十日町の名物であるへぎそばを味わいます。人気店ですが、11時前なのでこちらもまだ混雑前と踏み、早めの昼食。でも結構な勢いで人が入って来るので、びっくり(O_O)
国道117号沿いにある名代生そば由屋
この魚沼・妻有(つまり)地方というのは、昔から越後縮布(えちごちぢみ)と呼ばれる織物が盛んな地域でして、そばのつなぎには、縮布の工程で糊として使われていた海藻の一種「布海苔(ふのり)」を使っております。
喉ごしつるつるなのが特徴ですが、この店のつゆは煮干しの風味が結構勝ってる。これはあまり経験ない。で、薬味には練りがらし! これは意外だけど結構いける。
当初3人前ぐらいは食べられるだろうと思い、一応店員さんに確認したら、2人前で充分とのこと。それでも結果的にかなり余ってしまい、あまりにもったいないので持ち帰りできますか? とそば屋で野暮なことを聞いたら、持ち帰りセットみたいに、つゆ付きでパッキング用一式を用意してくれました。ありがたい。
そばなんてのびちゃうから家で食べるのはどうかなと思ったんですが、十日町産のなめこを大量投入してつゆを温め直したら、案外おいしく頂けました。残さないで良かった!
「へぎ」と呼ばれる杉板の四角い器に、まるで糸束をのせるように手盛りされたそば。この店のへぎそばは、つるつるとした喉ごしを楽しむものという感じ。だしは煮干しの味が強いが、これはこれであり
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2013年11月19日
長岡市の越路もみじ園が見頃!
ヤマモミジやイロハカエデなど約240本が紅葉する、越路もみじ園
今朝のNHKおはよう日本の中継で、新潟県長岡市郊外の越路・来迎寺地区にあるもみじ園の映像が映っていました。ここはもともと来迎寺村(現在は長岡市)の大地主・高橋家の別荘として建てられたもの。
約4000平方メートルの敷地には、巴ヶ丘山荘を中心に、丘陵地形を利用した庭、蔵や灯籠などが配され、素朴な雰囲気を醸し出しています。
庭園全体の造りは簡素ながら、京都から庭師を呼び寄せて造られたもの。市街を見下ろす小高い丘に建ち、まさに山荘の名にふさわしい自然の趣といえます。
特筆すべきは、山荘の周りに植えられた色とりどりのモミジやカエデ。なかには樹齢150年を越える大木もあり、春にはヤマザクラやツツジも咲き誇ります。
2013年11月23日(土曜、祝日)までは日没から21:00までライトアップも行なわれており、休日の昼間には長岡名物の赤飯(実体は醤油おこわw)やみそ汁、大判焼きなどの出店、またもみじ園の裏手に建つ朝日酒造の地酒や甘酒も販売されていました。
朝日酒造は、酒どころ新潟を代表する銘酒・久保田や越州の醸造元! 工場に隣接し、オリジナル商品を販売する「酒楽の里 あさひ山」、地粉を使った手打ちそばや酒粕や地物の野菜などを用いた酒蔵料理が味わえる食事処「あさひ山 蛍庵」もオープン。
モミジはやや散り始めていますが、11月23日(土曜、祝日)には、朝日酒造のエントランスホールでコンサートも行なわれるので、ライトアップとあわせてぜひ。
posted by シマウマ-クラブ at 08:54| 新潟のおすすめ
2013年06月14日
国営越後丘陵公園で「香りのばらまつり」
609品種2200株ものバラが咲き乱れる新潟県長岡市の国営越後丘陵公園で、「香りのばらまつり」を開催中。今年は香りのバラ園開園10周年を迎えたため、よりいっそう力が入っている模様。
2013年6月1日(土曜)から6月23日(日曜)の期間中は毎日開園で、通常9:30から開園するところ、今度の15日(土曜)・16日(日曜)は、朝7:00からの開園。というのも、バラは開花したての早朝がもっとも強い香りを放つのだとか。
実は他のバラ園との差別化はそこにあり、自然の丘陵地形を利用した立体的な展示はもちろんですが、とくにバラの「香り」にこだわり、香り成分別に植え込んでいるほど。バラはその圧倒的な存在感、色形ゆえ、どうしても色別、種類別の見せ方、ビジュアル的な要素に目を奪われがちですが、これは珍しいなぁと。目に見えない嗅覚的要素を展示に取り入れるとは。
しかーし、当日自分は風邪を引き、まった鼻が効かない(__;) 皆さん口々にこれはとくに香りが強い品種だとか、なにやら芳醇な香りがあたり一面に漂っているような雰囲気的なものは伝わってくるのですが、当方の鼻にはまったく匂わず。残念!!
でもでもいーんです。バラって本当に綺麗で、見ているだけでトリニトロンカラー(意味不明)。可憐な野バラもいいし、クラシックなバラもやっぱり安心するし、モダンローズは洗練された美しさがある……。って、とにかくみんな素敵!!(ボキャ貧)
バラ園のスタッフさんに盛んに質問している園芸おじさんも多かったなぁ。でもスタッフさんもみんな丁寧に答えてあげていたし、ほんわかムードです。で、最後はやっぱりローズカフェでバラソフト、食べちゃいました。見頃は今週いっぱいだと思われますので、ぜひ週末に丘陵公園へ!土日にはガーデンツアーや里山セミナーも行なわれていますヨ。
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国営越後丘陵公園でバラとコスモスに埋もれる!
2013年6月1日(土曜)から6月23日(日曜)の期間中は毎日開園で、通常9:30から開園するところ、今度の15日(土曜)・16日(日曜)は、朝7:00からの開園。というのも、バラは開花したての早朝がもっとも強い香りを放つのだとか。
実は他のバラ園との差別化はそこにあり、自然の丘陵地形を利用した立体的な展示はもちろんですが、とくにバラの「香り」にこだわり、香り成分別に植え込んでいるほど。バラはその圧倒的な存在感、色形ゆえ、どうしても色別、種類別の見せ方、ビジュアル的な要素に目を奪われがちですが、これは珍しいなぁと。目に見えない嗅覚的要素を展示に取り入れるとは。
しかーし、当日自分は風邪を引き、まった鼻が効かない(__;) 皆さん口々にこれはとくに香りが強い品種だとか、なにやら芳醇な香りがあたり一面に漂っているような雰囲気的なものは伝わってくるのですが、当方の鼻にはまったく匂わず。残念!!
でもでもいーんです。バラって本当に綺麗で、見ているだけでトリニトロンカラー(意味不明)。可憐な野バラもいいし、クラシックなバラもやっぱり安心するし、モダンローズは洗練された美しさがある……。って、とにかくみんな素敵!!(ボキャ貧)
バラ園のスタッフさんに盛んに質問している園芸おじさんも多かったなぁ。でもスタッフさんもみんな丁寧に答えてあげていたし、ほんわかムードです。で、最後はやっぱりローズカフェでバラソフト、食べちゃいました。見頃は今週いっぱいだと思われますので、ぜひ週末に丘陵公園へ!土日にはガーデンツアーや里山セミナーも行なわれていますヨ。
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国営越後丘陵公園でバラとコスモスに埋もれる!
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2013年05月16日
残雪残る春の棚田&ブナ林 (4) 道の駅まつだいふるさと会館
星峠の棚田で出会った地元の方から、棚田の場所が知りたいならまつだい駅に行くといい、とのアドバイスを頂いたので、美人林からの帰路に立ち寄り。国道253号沿い、ほくほく線まつだい駅直結の「道の駅 まつだいふるさと会館」がありました。
食事処や地元の特産品を販売する売店、観光案内所も兼ねており、山と積まれた観光パンフレットのなかから、棚田マップをゲット。最初からこれを入手していれば、もっと楽に行けたんだよなぁ(^_^;
ところで、ここに併設の特産品販売所では、4月から11月の毎週日曜、フリーマーケットも開催。地場の野菜をはじめ、春には山菜、秋にはきのこなども販売されるとか。帰り際にみやげを物色し、山里らしい栃の実大福と雪の下で越冬させた「雪見かぶ」なるものを購入。
雪見かぶは、長野県栄村との県境にまたがる秘境・秋山郷でも名高い、お隣の津南産ですが、十日町とともに日本有数の豪雪地帯・妻有郷(つまりごう)に含まれ、このあたりとは古くから地域的に結びつきが強いエリア。
以前、山形県の温海地方で作られる赤かぶも焼畑農法だと聞いたことがあるけれど、秋山郷も焼畑が盛んな地域だから、この雪見かぶもひょっとしてそうなのだろうか?
それにしてもこの赤かぶ、1個でも大人の握りこぶし2つ分はあろうかという大きさなのですが、熱狂的なファンがいるようで、両手に抱えきれないほど買っていた人も。当方は2個ほど購入、自宅でさっそく身欠きニシンの麹漬けとみそ漬けにしたのですが、まるでサラダ感覚であっという間に消費。もっと購入しておけばよかったぁ。

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食事処や地元の特産品を販売する売店、観光案内所も兼ねており、山と積まれた観光パンフレットのなかから、棚田マップをゲット。最初からこれを入手していれば、もっと楽に行けたんだよなぁ(^_^;
ところで、ここに併設の特産品販売所では、4月から11月の毎週日曜、フリーマーケットも開催。地場の野菜をはじめ、春には山菜、秋にはきのこなども販売されるとか。帰り際にみやげを物色し、山里らしい栃の実大福と雪の下で越冬させた「雪見かぶ」なるものを購入。
雪見かぶは、長野県栄村との県境にまたがる秘境・秋山郷でも名高い、お隣の津南産ですが、十日町とともに日本有数の豪雪地帯・妻有郷(つまりごう)に含まれ、このあたりとは古くから地域的に結びつきが強いエリア。
以前、山形県の温海地方で作られる赤かぶも焼畑農法だと聞いたことがあるけれど、秋山郷も焼畑が盛んな地域だから、この雪見かぶもひょっとしてそうなのだろうか?
それにしてもこの赤かぶ、1個でも大人の握りこぶし2つ分はあろうかという大きさなのですが、熱狂的なファンがいるようで、両手に抱えきれないほど買っていた人も。当方は2個ほど購入、自宅でさっそく身欠きニシンの麹漬けとみそ漬けにしたのですが、まるでサラダ感覚であっという間に消費。もっと購入しておけばよかったぁ。
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2013年05月15日
残雪残る春の棚田&ブナ林 (3) 松之山・美人林の新緑
星峠の棚田で、なんだかんだとすっかり栃木の人と話し込みすぎて、2時間以上もいてしまい、もう時間がない。
本当は久しぶりに松之山のアッチッチ共同湯、「鷹の湯」(松之山温泉の元湯・源泉で、日本三大薬湯のひとつ)に浸かろうとか、せっかく十日町に来たんだから由屋のへぎそば(布海苔=海藻をつなぎにした杉板盛りの手打ちそば)も食べて帰ろうとか、つらつら考えてたのに、なんかもう全部すっ飛んだ。今回は美人林で打ち止めかぁ。遠出した割にとれ高少くなっ(__;)
でもまあ、駐車場に行ったら結構な人出。観光バスまで入っている。ってことは、午前中に来ていたら写真どころの騒ぎじゃない。人が入りまくって。もうピーク時を過ぎていたおかげで、比較的ゆっくり撮れたのか。
にしても駐車場からほんの数十メートルでこのブナ林とは、ものすごい手軽さ。今も現役の農業用水であるため池(周囲の棚田を潤すため、明治末期に造られたもの)に、ミズバショウまで咲いている。そりゃ、人来るわなぁ。
それにしても、聞きしに勝る新緑の美しさ。いやー、もっと早く来ていれば良かった。今ではあまりにもメジャーになりすぎて、すっかり行く気が失せておったところでした。でもやっぱりきれいなものはきれい(^_^; 芽吹きサイコーっ!!
この美人林、木炭の原料にするため、昭和初期に一度全部伐採されたものが自然再生したブナ林。樹齢は80年から90年ほどといい、大正末期に造られた炭焼き窯の跡も現存。
通常ブナの天然林は、手つかずの自然が残された場所に多く、原始の森ゆえにアプローチが困難。ハイキング装備が必須なわけです。しかしこの日は何の考えもなしに、晴れてる、じゃあ行くか! と飛び出して来たため、足もとはモカシン(¨;)
幸いまだ雪がたくさん残っていたから良かったものの、これが溶けていたら、ぬかるみでドロンドロンだぁ。萌黄色をした新緑の芽吹きと、幹周りにポワンと丸い根開け(根元の雪どけの穴)を同時に見られたし、ラッキー。
しっかし「美人林」とは、実にナイスなネーミング。こんなに手軽にブナ林が見られるのは、これが二次林であり、またそれほど標高が高くない(美人林の標高は300m足らず)にもかかわらず、松之山を含む妻有郷(つまりごう)が日本有数の豪雪地帯だから。もちろん、このブナ林を地元の人が大切に保護してきてくれたおかげですね。
保水力のあるブナの森は水源涵養保安林にもなっており、雪解け水をブナや落ち葉が生み出すクッション性の高い土壌で保持。これが春になり田を潤し、棚田も含めて天然のダムのような役割を果たしている。ブナが「緑のダム」と称されるゆえんです。
そんな里山だからこそ、今ではブッポウソウ、アカショウビン、ノジコなど、全国的にも希少な野鳥の宝庫にもなり、2013年5月26日(日曜)には、「松之山探鳥会」(参加費無料)なるものも実施。実はコレ、今年で57回を数える大イベントで、美人林やこれと隣接する十日町市立里山科学館「越後松之山森の学校 キョロロ。」の森(バードピア須山)などで、バードウォッチングが楽しめます。
また「キョロロ。」ではこのほか、直近の日曜、2013年5月19日には「草木を学ぶ会」、6月2日(日曜)には米作り体験の一環として、地元の人とともに行なう「田植え・田の草取り」など、自然体験のイベントが目白押し。家族連れにもぴったりです。
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posted by シマウマ-クラブ at 10:27| 新潟のおすすめ