2015年08月12日

三重県・桑名を旅する2 桑名のアイスまんじゅうの店マルマン

昭和レトロのアイスクリームの店

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日差しを遮るためシャッターを開けるのはいつも半分


アイスまんじゅうは和菓子の饅頭を模したアイスキャンディーのこと。全国に似たものは結構あるのですが、どうやらそのルーツは三重県のようです。三重県鈴鹿市の中野製餅店(明治元年創業)のアイスまんじゅうは、昭和初期発売開始。2008年開催の第25回全国菓子大博覧会会長賞を受賞。
同じ三重県の桑名市にも実は寿恵広、新栄堂、マルマンなどなど何軒もの老舗アイスまんじゅうがあり、「桑名のソウルフードになっています」(桑名市ブランド推進課)。
戦後創業で、昔気質の手作り、しかも昔ながらの「固くて団子のようなかたち」をキープしてるのが旧東海道・石取会館前に店を構える「マルマン」です。

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カチンカチンのアイスまんじゅうとアイスミルク


夏場は朝早くから、石取祭などの行事の時には5時に店を開け、1000本以上用意しても午前中、10時頃には売り切れてしまうというのが「マルマン」のアイスまんじゅう。橋本一實さん、満寿子さん夫婦がふたりでせっせと作っても、「30本、40本と買われるので、すぐなくなっちゃうんです」という爆発的な売れ行きで、「1本、2本なんてお客さんはまずいない」んだそうです。

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橋本一實さん、満寿子さん夫婦


桑名市は旧東海道沿い、さらに桑名城下として商業の町としても発展。桑名に伝えられるお座敷歌に『桑名の殿様』「桑名の殿さん 時雨で茶々漬」とありますが、実はこの殿様とは桑名藩主のことではなく、明治から大正にかけて米相場で儲けた桑名の大旦那衆(お大尽)のこと。
つまり、「お金持ちの旦那衆が店員などにおみやげにとドカーンと大人買いしたのがアイスまんじゅう」だったというわけなのです。
その伝統と、美味しさで桑名市民は今もドカンと大人買いするというのが真相。

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練乳たっぷりで美味しいコーヒー


マルマンはもとは食堂だったお店で、昔ながらの手作りにこだわっているのも特徴。
アイスまんじゅうには「大納言」を使っているので小粒の小豆とはひと味もふた味も違う美味しさです。
満寿子さんは「大納言をお竈さん(おくどさん)で炊いているのよ」と胸をはります。

お竈さん(おくどさん)とは京風の言葉で竈(かまど)のこと。薪をくべる竈は火力の調整が難しく焦げ付かせやすいという難点があるのですが、強い火力が得られ、ほっこりとした小豆が炊きあがるのです(昔気質の羊羹屋などでも竈を使っているのはそのためです)。

昔ながらのアイスキャンデー作り方を簡単に説明すると、32個分の型に材料を流し込み、まずは45分かけて凍らせ、その後、−28℃以下の冷凍庫に6時間以上保存して冷やし固めてカチンカチンに凍らせるーとまあ、手間暇がかかること。




「機械化などは一切していない」ので1日に製造できるアイスまんじゅう、アイスキャンデーの数に限りがあります。
「体力と気力の勝負なのでどんなにかんばっても1000本少々というところが限界」
というわけで、購入にあたっては普通の日でもなるべく早めの時間帯がおすすめ、祭りなど行事の日なら午前中、早い時間がいいでしょう。
ちなみに、竈(かまど)を「おくどさん」と呼んでいるのが、桑名は関西文化の影響が強い地域なのだと再認識しました。

「マルマン」で作られるアイスキャンデーの種類はアイスまんじゅう、ミルク、フルーツ、コーヒーの4種類。フルーツはミルクバーの中にみかん、パイン、バナナも入っています。
「バナナは黒い部分が使えないから一番効率が悪いの」と奥様は苦笑い。なんと生のバナナをトントントンと切って投入しているのです。
コーヒーは練乳を使っているのでほろ苦さとほのかな甘さで子供達にも人気だとか。

アイスまんじゅう140円、ミルク、フルーツ、コーヒーは各130円



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2015年08月10日

三重県・桑名を旅する1 天然はまぐりのしゃぶしゃぶを初体験!

三重県桑名市と聞いて、何をイメージするでしょう。年配の人に聞けば、返ってくる言葉が「その手は桑名の焼きはまぐり」。

ハマグリ漁出漁.JPG

ハマグリ漁の出漁風景。8月は早朝5時半に始まります。名四国道(国道23号)の揖斐長良大橋(いびながらおおはし)から漁船が一斉にスタート


桑名は街道時代、東海道・宮宿(名古屋市熱田区)から伊勢湾を船でドンブラコと移動して、京を目指して上陸した地。これが教科書に載っている「東海道七里の渡し」です。さらに愛知県側とは木曽川、長良川、揖斐川の通称「木曽三川」(きそさんせん)で分断され、「名古屋に近いのに関西弁」(桑名市ブランド推進課の話)という独自の文化を生んでいます。




前置きが長くなりましたが、そんな桑名市を代表する特産品が「ハマグリ」。
伝統的なおみやげが「しぐれはまぐり」というわけです。
江戸時代にはよほど桑名のハマグリが全国区だったとみえて、生まれた洒落言葉が「その手は桑名の焼きはまぐり」というわけなのです。
その手はくわないよ−!というのを、桑名の焼きはまぐりともじったのですね。

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桑名で見つけたマンホール(下水道)のふた。なんとここにもハマグリが!


桑名市内にはレトロな商店街も残り、魚屋の店先には獲れたてのハマグリも並んでいます。木曽三川の下流部はウナギも特産で、魚屋の店頭では自分の店で蒲焼きにした鰻も手頃な値段で並んでいます。

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桑名駅前・一番街にある魚屋「魚良」の店頭に並んだ桑名産の砂抜きハマグリとシジミ

鮮度が命のハマグリをおみやげにするのは難しいので、桑名でしか味わえない料理を堪能しましょう。
それが、「三喰撰酒三重人桑名店」の「桑名産天然はまぐりのしゃぶしゃぶ」。
桑名のハマグリは淡水の混じった汽水域で獲れるため、身が大きくやわらかいという特徴があります。
そんなブランド品のハマグリを、贅沢にもしゃぶしゃぶで味わおうというもの! こりゃ、たまりません。


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三喰撰酒三重人桑名店。「三重を世界へ」をモットーに、産地直結の味が楽しめる高級居酒屋です。駅周辺のホテルに宿を取ったら、ここで夕食を


しかも〆ははまぐりの出汁がたっぷりと出た煮汁にご飯を入れての「天然はまぐり出汁入り雑炊」。「この雑炊が目的で注文されるお客さんもいます」というのもうなづける美味しさです。こんなに美味しい雑炊は生まれて初めてかも。

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天然はまぐりのしゃぶしゃぶ。写真は4人前です

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しゃぶしゃぶの後は、雑炊で〆。これがたまらなく美味!

ちなみにハマグリ漁は通年行なわれていますが、「もっとも美味しい時季は産卵前の5月〜7月」(150人の漁師を有する赤須賀漁協の話)とのことです。

《DATA》
三喰撰酒三重人桑名店
三重県桑名市中央町1-8
電話0594-84-6646
17:00〜24:00(オーダーストップ23:30)
日曜(月曜が祝日の場合は営業、翌月曜)休
桑名産天然はまぐりのしゃぶしゃぶは1人前2980円(2名より)
桑名産天然はまぐりのしゃぶしゃぶの入ったコースは4000円〜

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2015年07月28日

桑名の連鶴「桑名の千羽鶴」 に挑戦!

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一般に千羽鶴というと、「折り紙で1羽の鶴を千羽折り、糸などでつないだもの」をいいます。
桑名に伝わる千羽鶴は、「1枚の紙に切り込みを入れるだけで連なる複数の鶴を折る」独特の「連鶴」です。

桑名市では「連鶴」を「桑名の千羽鶴」として、市の文化財に、折り方・技術を無形文化財に指定して保護育成を図っています。
「連鶴」の歴史ついては前回の桑名の連鶴「桑名の千羽鶴」で。

「桑名の千羽鶴」 は桑名市博物館、桑名市民会館、六華苑(大正2年完成の2代目諸戸清六の邸宅と庭園)などで展示されていますので見学が可能です。

「連鶴」の作品の一部をご紹介します。
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拾餌(えひろい)


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花見車(はなみぐるま)


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巣籠(すごもり)


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鼎(かなえ)


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百鶴(ひゃっかく)


それぞれ、形からくるイメージによって命名されているということですが、どの作品も元は1枚の越前和紙。
2羽から97羽まで、どれも1枚の和紙で作られていて、1羽ずつは「普通の鶴と同じ折り方」(桑名市博物館館歴史専門官で連鶴の指導に力を入れる大塚由良美さん)。
しかも、「普通の折り鶴ができれば連鶴は作れる」(大塚さん)ということで、大塚さんの指導で「連鶴」作りに挑戦!

今回チャレンジするのは「妹背山(いもせやま)」。これは2羽の鶴が翼を揃えて並ぶもので、2羽の鶴の接点がやや多いので初心者向けだとか(接点が少なくなればなるほど難易度が増します)。

用意された和紙は長方形で中心に切れ込みがあるもの。2ヶ所に○印がつけられています。
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大塚由良美さんによると、連鶴の基本は「1羽の鶴が完全に折れること」。
「1羽の鶴さえ折れれば、慎重に折れば誰でも連鶴を作ることが可能」ということ。
「それなら大丈夫かな」と、連鶴「妹背山」に挑戦開始!

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折り初めて早速、注意されたのが「机の上で折らない」ということ。
「連鶴はひとつひとつの作業を正確に、きちんと折らなくてはならない」のですが、「手に持ったまま折る」ことが大原則。
なぜなら、「机の上で折ると、腕などで和紙を引っ張ったりする可能性が高くなり、結果として引きちぎれてしまう危険性が大」(大塚さん)とのこと。
慣れない空中での折り紙に苦戦が予想されます・・・。

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大塚さんの的確なアドバイスもあって、何とか「妹背山」が完成!
くちばしと翼、尾の先がちょっと不揃いなのはご愛敬。



繊細に繫がった和紙を裁たないため、机の上でと強くこすらないためとはいえ、机の上で折らないということが、ことのほか難しいというのが感想です。

1枚で2羽が並行に繫がっている「妹背山」だけでも難しい。
97羽という膨大な数の鶴が繫がっている(くどいようですが1枚の紙から97羽です!)のはさぞやと、大塚さんに質問してみると、
「百鶴(ひゃっかく)のように平面で横に繫がっているものよりも、実は「巣籠(すごもり)」のように親鶴に子鶴が乗るような立体、層になっているもの方がが難しい」とのこと。

実際、一番難易度が高いのが下の写真「迦陵頻(かりょうびん)」だそうです。
親鶴の上に子鶴をのせて・・・、というのが「迦陵頻」。並行に連なるにのと異なり、接点も微妙な感じです。
「桑名で行われている教室でも、最終目標はこの『迦陵頻』を折り上げること」。
まあ、ここまで折れれば達人の域でしょう。

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「迦陵頻(かりょうびん)」


桑名の連鶴「桑名の千羽鶴」は「楮(こうぞ)」「三椏(みつまた)」「雁皮(がんぴ)」を原料とする、いわゆる「和紙」を使用しなければ作ることができません。「和紙は繊維が絡み合っていて、多少の力を加えても切れにくく丈夫だから」です。
そのためには、上質の和紙を選ぶことが外せないポイント。
「『桑名の千羽鶴』を 伝承していくことは、和紙の保存にもつながっているのです」と、大塚さんもキッパリ。何やら使命すら感じる迫力です。

桑名市の「桑名の千羽鶴を広める会」では、熱心な活動が続けられています。
六華苑(大正2年完成の2代目諸戸清六の邸宅と庭園)、桑名市博物館、桑名市民会館などでの「桑名の千羽鶴」の展示だけでなく、定期的な連鶴の制作講習なども開催しています。
ぜひ機会を見つけて桑名を訪ね、連鶴「桑名の千羽鶴」に挑戦して下さい。
■取材協力/桑名の千羽鶴を広める会(大塚由良美)
桑名市・三重県東京事務所
桑名市東京PR事務局(ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ)




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桑名の連鶴「桑名の千羽鶴」

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「連鶴」は一枚の紙から連なる鶴を折るという「折り紙」の一種。
たった一枚の紙から、連なった数羽から百羽の折り鶴を生み出される「折り紙」のこと。
しかもデザイン的にも優れ、芸術的価値も高いものです。

連鶴を伝承する三重県桑名市

その「連鶴」を今も伝承される地が、三重県の桑名市。
桑名市は「連鶴」を「桑名の千羽鶴」として、市の文化財に指定、折り方や技術は無形文化財に指定し、保護育成を図っています。
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まずは「連鶴」の歴史をひもといてみましょう。
伊勢国桑名(現在の三重県桑名市)の長圓寺11世住職の義道一圓(ぎどういちえん、魯縞庵義道/ろこうあんぎどう/1762年〜1834年)は、1797年(寛政9年)、全部で49種の連鶴の作り方が掲載された『秘伝千羽鶴折形(ひでんせんばづるおりかた)』初版を京・吉野屋から刊行しています。
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『秘伝千羽鶴折形』(上の写真/復刻版)は一枚の紙から連なる鶴「連鶴」を折る方法として、展開図と完成姿図を記しているもので、連鶴49種類、2羽から最高97羽までが繫がる連鶴の折り方が紹介されています。
現代風にいえばまさしく「連鶴のHOW TO本(折り方解説本)」。

義道は「変化に富んだ鶴を考案する」の決意のもと、18年という歳月をかけて『秘伝千羽鶴折形』を完成させています。

横に繋ぐだけのものから、層に積み上げて折る立体的なものまで、その驚異的な内容に当時も「えーつ!?」と大いに話題になったことでしょう。

それが証拠に、3年後の1800年(寛政12年)には、江戸・京・大坂(現在の大阪)でも再版されています。
この『秘伝千羽鶴折形』は「日本最古の遊び折紙本」といわれ、貴重な連鶴を現代に伝承しているのです。
『秘伝千羽鶴折形』があればこその連鶴ということがまずはおわかりいただけたでしょう。




2014年11月に新たな資料を発見!

さてさて話は、三重県桑名市に戻ります。
2014年11月に長圓寺(長円寺/下の写真)の現住職、長藤神証さんが本堂の書庫を整理したところ、段ボール箱の中に『素雲鶴』や『新撰素雲鶴」と書かれた冊子を発見。『秘伝千羽鶴折形』の原典と推定され、失われたものと考えられてた資料が見つかったのです。

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それにより連鶴の制作年代が特定できるだけでなく、新たな図案が発見され、100種類連鶴合計500羽とも58種類連鶴合計1374羽ともいわれる連鶴の世界が広がることが期待されます。

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桑名市博物館歴史専門官の大塚由良美(ゆらみ)さんによると、今回見つかった段ボール箱は伊勢湾台風(1959(昭和34)年9月に紀伊半島から東海地方を中心に全国に被害をもたらした)で潮水に浸かり、さらに長年放置されていたため、損傷が激しいとのこと。
現在、桑名市博物館で修復復元作業が行なわれているということです。

修復の経過は桑名市のオフィシャルサイト「連鶴の原典「素雲鶴」復元事業ブログ」で公開しています。


桑名市では「桑名の千羽鶴を広める会」が組織され、熱心な活動が続けられています。
六華苑(大正2年完成の2代目諸戸清六の邸宅と庭園)、桑名市博物館、桑名市民会館などでの「桑名の千羽鶴」の一部が展示されるほか、定期的な講座(連鶴の制作講習など)も行なわれています。
連鶴の制作講習の最初の目標は「一羽の鶴が完全に折れること」(大塚由良美さん)とのこと。

じゃあ、実際に折ってみましょうか。

というわけで、「連鶴にチャレンジ篇」に続く・・・

■取材協力/桑名の千羽鶴を広める会(大塚由良美)
桑名市・三重県東京事務所
桑名市東京PR事務局(ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ)

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2013年12月28日

初詣はお伊勢詣りへ! その4 パールロードで鳥羽・横山展望台の絶景を堪能

リアス式(沈降)海岸特有の多島美が絶景を生み出す、伊勢志摩国立公園伊勢志摩スカイラインの朝熊山(あさくまやま)展望台パールロード沿いの鳥羽展望台、真珠養殖で有名な英虞湾(あごわん)一望の横山展望台と、ビューポイントが目白押しです。

朝熊山展望台を散策した後は、伊勢と奥志摩を結ぶパールロード随一の景勝地、鳥羽展望台へ。

標高165m、太平洋を見下ろす箱田山頂に位置する展望台からは、眼下に国崎の海岸線や安乗崎(あのりさき)、大王崎、晴れていれば神島はもちろん、知多・渥美の両半島から富士山や南アルプスまで眺望。

ここから太平洋に上がる初日の出も有名で、例年5000人ほどの人出があります。全席オーシャンビューのレストランも早朝営業、店内から食事を楽しみながら日の出が見られます。

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大小50ほどの島々が織りなす多島美と、リアス式海岸の入江に真珠の養殖筏が浮かぶ様子から「志摩のエーゲ海」とも呼ばれる英虞湾。横山展望台からはその全貌が見られる

さらにパールロード途中の「面白展望台」を経由し、英虞湾に臨む高台にある「横山展望台」あるいは「ともやま公園・ともやま展望台」へ。

とくに北岸高台に位置する横山展望台は、英虞湾随一のビューポイント。標高203.4mの横山一帯が自然公園として整備されたもので、山麓には環境省の横山ビジターセンターも設置。第1、第2、第3と3ヶ所の展望台があり、標高別にパノラマが楽しめるというわけです。

ともやま展望台ともに、英虞湾に沈む夕日が美しいスポットとしても有名ですが、英虞湾を照らして昇る日の出もみごと。ちなみに初日の出は大王崎方向から上がりますが、東を眺めれば安乗崎も指呼のうち。冬の快晴の朝夕なら、遠く富士山まで顔をのぞかせます(つづく)。




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2013年12月27日

初詣はお伊勢詣りへ! その3 伊勢志摩スカイライン・朝熊山展望台で初日の出

二見浦の夫婦岩→外宮内宮とめぐった後は、伊勢志摩スカイラインで朝熊山(あさまやま)に登ったり、パールロードで鳥羽、志摩の海岸ドライブへ。

まずは伊勢志摩スカイライン。伊勢神宮と鳥羽を結ぶ16.3kmの山岳ドライブウェイで、内宮を起点に朝熊山(あさまやま)を経て鳥羽駅近くまでの山岳地帯を通っています。

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伊勢志摩スカイラインは快適なワインディングロード。黒潮が流れる熊野灘は年間通じて気候も温暖で、空気の澄んだ冬場はほとんど霜も降りない避寒の地。晴れた日には200kmも離れた先の富士山を眺望し、そのチャンスも冬の快晴の日なら高確率!


しかしなぜ海岸沿いでなく、山を越えるのかといえば、伊勢志摩国立公園の最高峰・朝熊山(標高555m)があるから。朝熊山の山頂一帯は伊勢神宮宮域林となっていますが、これは神宮の奥宮的存在だから、というわけです。

山上には伊勢神宮の鬼門を守り、神宮の奥の院ともいわれる金剛證寺もあります。「お伊勢参れば朝熊をかけよ朝熊かけねば片参宮(かたまいり)」と伊勢音頭の一節に歌われた存在で、江戸時代の「おかげ参り」にも、必ず朝熊山登山が含まれていました。

この「あさま」とはアイヌ語に由来する言葉で、日が出て光り輝く神を意味とか。そのため古来、朝熊山は御来光遙拝所として知られ、現在でも初日の出の人気スポット。最近では「パワースポットの中のパワースポット」としても人気を集めています。

山頂展望台からは志摩、渥美、知多半島を眺望。冬場、とくに快晴の日ならば、富士山や雪の積もった日本アルプス、木曽御岳までもが指呼のうち。展望台の突端標高500mの場所には「展望足湯」も設けられ、海を見下ろしながら足を湯につけることができます。

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展望台には一周15分ほどの「さんぽ道」も用意されています。また山頂周辺のウォーキングコースは、全長4kmのエコウォーキングコース。金剛證寺駐車場に車を入れ、散策を楽しむことも可能です。

ちなみに2014年1月1日(祝日)には、日の出の時刻に合わせた朝7:00から山頂展望台の売店前で、先着800名に特製の「初日の出汁」がふるまわれます。車利用でない方やパーク&バスライド利用の方は、臨時バス「初日の出バス」や参宮バスがある、三重交通の「伊勢新春初詣ダイヤ」利用が便利です(つづく)。




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初詣はお伊勢詣りへ! その2 夫婦岩からの初日の出と月の出

伊勢神宮は内宮、外宮が離れた場所にあるため、神宮の中心である内宮だけ参拝して帰る人も多いのですが、正しい参拝順は、まず外宮、次に内宮と回るのが習わし。

外宮に祀られる豊受大御神(とようけのおおみかみ)は衣食住の守り神なので、まずはセオリー通りに外宮から参拝したいもの。ただ初詣の場合は「参拝渋滞」あるので、温かい服装でおでかけを。参拝後はおかげ横丁で名物の伊勢うどんや赤福本店向かいの店舗で冬季限定の赤福ぜんざいなどを味わい、暖をとりましょう。

その前後に立ち寄りたいのが、二見浦の夫婦岩(めおといわ)。二見浦は、伊勢湾に注ぐ五十鈴川河口の三角州。伊勢神宮参拝のみそぎ場として、そして万葉の昔からの景勝地です。なかでも夫婦岩は夫婦円満・縁結びの象徴として、伊勢のシンボル的存在。

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ふたつの岩を繋ぐ注連縄は契りの縄といわれる夫婦岩。男岩(高さ9m)と女岩(高さ4m)は長さ35mの大注連縄で結ばれている

また夏至前後の3日間には、夫婦岩の岩と岩のちょうど中間から太陽が昇り、日の出の名所にもなっています。夫婦岩は二見興玉(ふたみおきたま)神社の神域にあたり、沖合700mの海中にあるご神体「興玉神石」の鳥居の役目を果たしているのです。ゆえに神社境内の本殿近くには、夫婦岩から登る日の出を拝む「日の出遙拝所」が用意されています。

ちなみに初日の出は、残念ながら海からは上がらず山裾から上がるのですが、それでも毎年境内で夜明けを待つ人でいっぱい。海上保安庁によると、2014年1月1日の日の出は、伊勢神宮・夫婦岩ともに6:59との予想ですが、山から登るのでこれ以降の時間となります。

初日の出をどこで迎えるかは悩むところですが、まずはみそぎの地・二見浦を訪れて夫婦岩で初日の出を拝み、外宮→内宮という手順が王道といえば王道。

また冬至の頃には岩の間から満月を望みますが、こちらは「夫婦岩からの月の出」と呼ばれ、とても神秘的。しかも初日の出ほどの人出がないため、ロマンチックな気分が味わえます。初日の出は内宮の宇治橋で、月の出は二見浦の夫婦岩でというのもアリ。

とにもかくにも、江戸時代には松尾芭蕉も『奥の細道』の帰りに、わざわざ旅の終点・岐阜大垣から二見浦・伊勢神宮へと足をのばしたほど。文人あこがれの場所に、思いを馳せてみてはいかがでしょうか。(つづく)



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2013年12月26日

初詣はお伊勢詣りへ! その1 宇治橋からの初日の出

クリスマスも終わり、いよいよ週末は年末年始の買い出しに走っていることでしょうが、初詣はどこにするか迷っている方もおられることでしょう。そこでおすすめは伊勢神宮。今年は20年に1度の式年遷宮にあたり、社殿も一新。新たな気持ちでのお伊勢詣りには絶好です。

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伊勢神宮内宮・宇治橋。橋の中心は「神の通り道」とされている

江戸時代には、1年間に人口の1割にあたる数百万人が伊勢を目指したというから驚きですが、今でもその人気は衰えず、年間700〜800万人以上といわれる参拝者の4分の1は、やはり1月に集中。

加えて近年のパワースポット人気で若者の間でも見直され、年々増加傾向にあります。とくに式年遷宮の2013年は、なんと1300万人を突破! 現在も新記録を更新中。くしくも江戸時代のブームと同じく、人口の1割がお伊勢詣りをしたことになります。

しかも式年遷宮の翌年、つまり2014年は、その恩恵(おかげ)がある「おかげ年」と呼ばれ、いつもよりご利益大といわれます。世田谷区全体の広さという広大な森に包まれた神宮(伊勢神宮の正式な名前)で、新年をぜひ祝ってください。

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伊勢神宮・内宮正宮へと続く参道

ちなみに伊勢周辺で宿泊するなど、朝から内宮を訪れることができる人は、この時期、内宮の入口・宇治橋の鳥居から登るご来光もお忘れなく。鳥居の中央から朝日が昇るのは冬至前後の数日ですが、それでも前後2ヶ月は同様の光景が見られます(「鳥居越しの朝日」という構図は7:40頃)。

ただし初詣の場合は、参拝するためにまずは行列必死なので、なるべく早めに参拝を済ませてから宇治橋に戻るパターンがおすすめ。その際、くれぐれも温かい服装で。また伊勢神宮周辺では、年末年始の交通規制やパーク&バスライドが実施されるので、注意を。

お伊勢詣りといったら、もちろんおかげ横丁の散策もセット。おかげ横丁では2013年12月31日(火曜)18:00、20:30から「大みそか寄席」、31日の23:30からは「おかげ横丁行く年来る年」と称し、カウントダウンを実施。花火が打ち上げられ、地酒もふるまわれます。茶店で名物の伊勢うどんなどを食し、のんびりと元旦を迎えるのもいいかもしれません。

おかげ横丁.jpg

伊勢路の名物が軒を連ねる、おかげ横丁

なお正月のしめ飾りなどが、2013年12月28日(土曜)まで、おかげ横丁内にある赤福別店舗側(本店向かいの店舗)の特設屋台で販売されていますので、当日は伊勢詣りができない人も、正月に伊勢のしめ縄を飾るだけでご利益がありそうです。
(つづく)

赤福本店.jpg

お伊勢詣りの定番みやげといえば、やはり赤福。上記はおかげ横丁の本店だが、内宮前にも支店がある。本店向かいの別店舗で販売される冬期限定の「赤福ぜんざい」で温まろう





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2012年02月19日

ホワイトデイのお泊まりドライブは、リゾートホテルが狙い目

前回、ホワイトデイを前にしてのワンデイドライブの話を書きました。
今回は続編で、お泊まりドライブ。
2月のドライブの大敵が寒さでしょう。
「こんな寒い日にどこにドライブするの?」なんて追求を受けかねません。

そこで注目がリゾートホテル。リゾートには「滞在する」という意味合いがありますが、
実際にホテルに16時にチェックインして、10時にチェックアウトしたとしても、
なんとホテルに滞在する時間は18時間にも及びます。

つまり、お泊まりドライブにとってもっとも大切なのは「宿泊先のホテル」なのです。

2012年の2月のおすすめは、ダイワロイヤルホテルズ
大和ハウス系列の大和リゾートが全国展開するリゾートホテルで、全国27ヶ所に直営ホテルをもっています。
「直営」というのも大きな魅力で、昨今では、航空会社系のホテルでもフランチャイズがありますし、公共の宿でもレストランは経営委託というところが多いので、サービスや味にバラツキがあるのです。

iseshimaRH1.jpg
伊勢志摩ロイヤルホテルのスイートルーム


この2月、もっとも注目なのが、伊勢志摩ロイヤルホテル。
なんと、2月なら、超豪華なスイートルームに泊まって、夕食にメインダイニングで多島美を堪能しながらフレンチを味わって、
なんと1名1万1300円という信じられないようなお得なプランが用意されているのです。

しかも伊勢志摩の一等地、パールライン沿いの高台に立地!



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夕食のフレンチ(イメージ)






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